タマミジンコの耐久卵採取に必要な道具と方法まとめてみた

タマミジンコの生態

 タマミジンコだけでなくミジンコ類全般に言えることですが、快適な環境下(温度、餌の豊富さと過剰ではないか、日照時間、pHなどの総合的要因)ではメスがメスを産む単為生殖しかせず、環境が悪化(快適な環境下と同様)するとオスを産み有性生殖によって耐久卵を産み落とします。

 自然界では、温度が上がり日照時間が長くなった夏の時期に耐久卵から孵化し、温度が下がり日照時間が短くなる冬の時期に有性生殖により耐久卵を作ります。

 詳しくは下記の記事にて書いていますのでよかったら見てください。タイトルはミジンコの生態になってますがタマミジンコにも基本的な生態は当てはまります。

耐久卵とは

 耐久卵とは、ミジンコ類がオスとメスで生殖をおこなう有性生殖をおこなった際に作られる卵のことです。メスがメスを産む単為生殖においては一度に10-60匹ほどの仔虫を産出しますが、耐久卵の場合は育房に掩卵殻1つを作ります。掩卵殻の中には二つの耐久卵(または休眠卵ともいう。存在し、いわば枝豆のような形をようしています。

耐久卵採取行うメリット

 自然界で冬に耐久卵がつくられ夏に孵化するということは、それまでの間

低い温度、乾燥、日照時間の低下

に耐えられるほど保存がききやすいという点にあります。聞いた話によりますと40年前の耐久卵が孵化したとの情報もあります。驚きですね

 しかしながらわざわざ40年も待つ必要性もありませんので採取してから1年くらいをめどに孵化させてほうがいいでしょう。

 つまり成体のままでは全滅したり維持がむずかしかったりするわけで、冬に屋外で繁殖させようとすると仮に繁殖したりしても夏のような繁殖は見込めないため、耐久卵を採取し室内で孵化させてからメダカなどに給餌するという方法がいいのではないでしょうか。

耐久卵採取に必要な道具

 ・網目の大きい網

 タマミジンコの成体がかかるぐらいの網です。残念ながらタマミジンコでは網目が大きすぎて少ししかかかりませんでしたがダフニアであればかかると思います。成体と仔虫、耐久卵のサイズの差があまりないタマミジンコでは網目の調整が難しいかもしれません。いろんな網で挑戦してみてください。

 最悪、下の画像にある茶こしのみでもいいかもしれません。

 ・網目の細かい網

 仔虫と耐久卵をすくう網目の細かい網です。アクアリウムをしている方ならよく使う網目のサイズだと思います。今回は一番下を茶こしにしましたがこの網は目が細かいので一番下でもいいかもしれません。

 ・茶こし

 最終的に流れ落ちてきた耐久卵をキャッチするために置きました。結果的にこの茶こしのみを使っての耐久卵採取のみになってしまいましたがどこにでも売っている一般的な茶こしです。

 網を選ぶのが面倒な方はこの茶こしのみを用意されてもいいかもしれません。

 ・保存ができる小さめの容器

 100円ショップに売られている醤油やたれを入れるタレビンです。20ℓサイズの水槽や8ℓ程度のバケツで培養するぐらいでしたらこのぐらいの小さいサイズでも十分耐久卵

 ・アルミホイル

  採取した耐久卵は最終的に約4℃(冷蔵庫内)程度で保存します。冬と同じ条件を作るため、

温度を下げる、乾燥させる、日照時間を短くする

必要があります。

これを具体的に言い換えるならば、

冷蔵庫内(約4℃)で、乾燥させた耐久卵を、アルミホイルでくるんで

保存するです。この最後の日照時間の低下を再現するためアルミホイルでくるみます。

・スポイト

 完全に分かれるわけではないのでスポイトなどを使用して人為的に分けます。

・容器×3

 成体、仔虫、耐久卵を小分けするときに使用します。

耐久卵採取の方法

①網を大きい順に上から重ねる。

 私は持つのがしんどいので木をくっつけて簡易の耐久卵採取装置を作りました。これをつくってから両手をつかえるようになったので非常に便利です。

②培養している飼育水を上から流し込みます。

 野外で増やしている方は、不純物が混じることによってあふれる危険もあるのでゆっくりと注いでみましょう。

③網にかかった成体、仔虫、耐久卵をカルキ抜きした水の入れた容器に移す。

 成体がかかっている容器はそのまま新しい容器に入れて続けて培養可能ですが、下記の画像の真ん中にある容器には仔虫と耐久卵が混じっているのでスポイトなどで分けてあげます。

④分けた耐久卵を小さなタレビンに移し、アルミホイルでくるみ冷蔵庫に保管する。

 アルミホイルでくるんだ後は、日付を書いておくと管理するときに分かりやすいと思います。上記にも書きましたが採取してから1年ぐらいをめどに使用されたほうがいいかと思います。1年を過ぎたら孵化しないわけではないですが年数がたつにつれ孵化率が低下する恐れもあるので早めに孵化させることをお勧めします。

最後に

 まだ季節は夏、気温の変化による死滅は考えられそうにありませんが突然全滅するのがタマミジンコの怖いところ。いちいち死滅するたびに購入していたら経済的にもいたいと思いますのでこの機会に耐久卵を採取しておいてリスク管理をしてみてはいかがでしょうか。

 ちなみに楽天で耐久卵が売ってあります。値段は結構しますが耐久卵採取をする際にこの量を採ろうと思うと大量培養か、複数の飼育容器を用意しておかないと集まる量ではありません。長期保存もききますし毎回成体を購入するよりよっぽど経済的だと思いますので下記にリンク張っておきます。

 次回は耐久卵の採取ではなく耐久卵の孵化の方法をまとめたいと思います。それでは最後まで見ていただいてありがとうございました。

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