目的
ミジンコが繁殖する際の最適温度は20℃台が良いとされているが活動ができる最低温度は一体何度なのか3℃~5℃の間で40分間投入させ活動に変化は現れるのか検討した。
![](https://i1.wp.com/ninegcell.com/wp-content/uploads/2019/09/スライド1.jpg?fit=1024%2C576)
方法
ミジンコ、タマミジンコ、カイミジンコをそれぞれ10匹ずつ用意し水温3℃~5℃の範囲で40分間ミジンコの活動を記録した。なお活発に活動した場合◎、活動している場合〇、動きが鈍い場合△、動かない場合×、死滅した場合死滅で表した。個体数と耐久卵数はカウンターを使用し目視で計測した。
![](https://i2.wp.com/ninegcell.com/wp-content/uploads/2019/09/IMG_20181217_125507-2.jpg?fit=768%2C1024)
![](https://i1.wp.com/ninegcell.com/wp-content/uploads/2019/09/IMG_20181217_125731-2.jpg?fit=768%2C1024)
結果
カイミジンコは室温と変わらないほど動き回り、ミジンコは室温での活発さはないまでも動いていた。タマミジンコに関しては入れた瞬間から活動が鈍くなり40分経過したところではほとんど動かなくなった。
![](https://i2.wp.com/ninegcell.com/wp-content/uploads/2019/09/スライド2-1.jpg?fit=1024%2C576)
考察
低温下ではミジンコの種類によって大きく活動が違うことがみてとれた。40分経ってから室温に戻した際オオミジンコやカイミジンコだけでなく動かなくなっていたタマミジンコも活動を再開した。繁殖する際は20℃台適していると考えられるが、今後は40分から期間を延ばし低温下での繁殖能力を検討する必要がある。