粉末クロレラを使用したタマミジンコの繁殖方法!?~濃度を変えて4日間実験してみた

はじめに

 タマミジンコに限らずミジンコ類全般、繁殖させるために欠かせないのが生クロレラになります。こちらは他の記事でも実験しておりますし、耐久卵採取の際によく使っております。

 申し分ないくらい繁殖する餌ではあるのですが、液体のため冷蔵庫に入れても1か月しか持たず、自滅して沈殿してしまうのです。現在何とか培養できるのではないかと試行錯誤を繰り返しておりますが1週間を過ぎたあたりから死滅するなどなんとも前途多難な実験になりそうです。

 そこで考えたのが粉末またはタブレット状になっているクロレラです。これが餌として使用可能であれば保存の心配をすることもなくなり大量培養も可能ではないかと考えました。

 ということで早速ドラッグストアやスーパーなど最寄りの店を走り回ったのですがなかなか見つかりませんでした。スピルリナなどクロレラが混合してある商品は売ってるのですが。

 結局アマゾンで購入いたしました。

粉末クロレラ実験/材料

・粉末クロレラ

八重山クロレラ 100粒お試し用 ヤエヤマクロレラ クロレラサプリメント yaeyama chlorella ChloChulala(くろちゅらら)

 上記にも書きましたがスーパーやドラッグストアに出向いたのですがクロレラ単体で売ってある商品がなかったのでアマゾンで購入しました。昔は健康のために瓶に詰まったものが売ってあった気がしたのですが、私の探し方が良くなかったのでしょうか。売ってある店があったらコメントでも教えてください。

・プラカップ ×5

 スーパーに売ってある400mlのカルキ抜きした水が入るカップを購入しました。別に透明のカップでなくても400mlでなくてもいいのですが実験の際は容器の大きさと色はそろえて行ってください。

・カルキ抜きした水 2000ml

 今回は5カップ分の実験を行いますので400ml×5カップ=2000ml用意しました。実験をするたびに同じようなことを何度も書いていますがカルキ抜きした水は、水道水をバケツに汲んで日中であれば最低でも1日、日が照っていない日は2-3日野外で放置しましょう。それが待てない人はカルキ抜き剤を使用しても大丈夫です。死滅するという意見もありますがしっかりと撹拌すれば問題ありません。

カルキ抜きについては、良かったら下記の記事を参考にしてみてください。

水道水・雨水・カルキ抜き剤で5日間タマミジンコ繁殖実験してみた!~カルキ抜き剤使用でタマミジンコは死滅しない

・LED照明1300lm

 照明は24時間照射が基本ですが、というのも自然界では夏に耐久卵から孵化し冬になるとオスを産み耐久卵を作った死滅してしまうのです。つまり温度と日照時間をコントロールすれば寿命を延ばすことも短くすることも、個体数を増加させることも耐久卵を採取することも可能です。

 日照時間のコントロールによる耐久卵採取についても記事を書いています。よかったら下記の記事も読んでみてください。

日照時間の変化によるタマミジンコの耐久卵数の人工的採取

粉末クロレラ実験/方法

①粉末クロレラを0.5粒、1粒、2粒、5粒、10粒それぞれ砕いてカップに移し5カップ用意した。

②A 0.5粒、B 1粒、C 2粒、D 5粒、E 10粒で表記しカルキ抜きした水を注ぎ400mlになるように調整した。

③ LEDチューブにより24時間照射し、それぞれの濃度においてタマミジンコの個体数を4日間測定し続けた。

粉末クロレラ実験/結果

 最も増殖したのは、途中経過と最終的な個体数共に0.5粒だった。

粉末クロレラ実験/考察

 この実験において0.5粒だったが、生クロレラや金魚の餌と比べると100匹に到達する濃度は一つもなかった。砕いて水に溶かしてみて思ったのは全体的に濃度が濃すぎるということです。いや溶かす前に気づけやとお叱りを受けそうですが、ここまで濃いとは想像以上でした。そもそも粉末クロレラは餌として適していないなのかと感じ始めていますが濃度が濃すぎるのでまだ決着をつけるには早すぎます。0.01gまではかれる電子天秤がないのアマゾンで購入して再度実験を行いますのでその時はお付き合いください。

 それでは最後まで見ていただきありがとうございました。この記事が参考なったら幸いです。では次回の記事でお会いしましょう。

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