結論
4℃(冷蔵庫内)で保存し28℃で孵化させる
目的
ミジンコは快適環境化だとメスがメスを産む単為生殖を繰り返し、環境が悪化するとオスを産み有性生殖によって耐久卵をつくる。
本実験では、保存温度と孵化温度を検討し孵化数を上げる方法の検討を目的とした。
方法
–30℃、室温、4℃、28℃の4つの温度帯
で耐久卵を乾燥した状態で1日保存したあと28℃下にカルキ抜きした水とともに耐久卵を10個ずつ入れ5日間孵化数の測定を行った。
耐久卵は水気を取り室内で放置し乾燥させ、孵化したタマミジンコは取り除かず続けて測定した。
結果
今回の結果では、
4℃での耐久卵の保管
が最も孵化率が高い。
-30℃ではまったく孵化しなかった。
室温では孵化したが3日目からで4℃と28℃に比べると1日遅れ、4℃と28℃では3日目から孵化したが、4℃のほうが最終的な孵化数は多かった。
考察
28℃下でも順調に孵化しているためミジンコを増やす目的で培養しているとき特別な処置をとらなくてもよいと考えられるが長期的に保存する際は、4℃での保存が適しているといえる。
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