はじめに
2020/06/19日に下記の「タマミジンコの増やし方~最適な餌一覧表にまとめてみた編」の記事にて個人的にタマミジンコが増えると思う餌をランキング形式で表にまとめました。
ランキング形式にはしましたが、記事内に書いている通りタマミジンコの繁殖者によって温度、日照時間、餌の量、酸素濃度が違いますので人によって餌の向き不向きがどうしても出てきてしまいます。
そこでランキング形式は廃止し、
餌の量を表記する
ことでタマミジンコ培養の参考にしていただくことにしました。
※餌の量は、あくまで参考程度にお願いします。私が繁殖させる環境は、
温度15℃~28℃、日照時間12~24時間(LED60W)、基本エアー使わず
です。
難易度別・増やしやすい容器
初心者の方は、ペットボトル容器を使用したほうが簡単に培養できると思います。容器が大きくなればそれだけ採取できるタマミジンコの個体数は増えますが、容器いっぱいに増殖するまで時間もかかりますし、初めのころは増えているかどうかの確認も難しいと思いますので
500ml~2Lのペットボトルから飼育を始めて
慣れてきたら、小型容器、水槽、屋外での大量培養と容器を変えていってみてはいかがでしょうか。
コツをつかめれば水量が多いほうが温度や水質も安定しやすいのである程度放置していても簡単に大量のタマミジンコ採取ができるようになります。
簡単に増やせる餌・おすすめ
1、生クロレラ
生クロレラ濃度0.01%~0.1%
いい点
スポイトさえあれば特別な知識がなくても誰でも簡単で安定的に増やせる。
悪い点
・生クロレラは購入から約1か月しか持たないので保存が難しい
・そのたびに購入しなければならないのでコストがかかる。
・独特の臭いにおいが苦手な人がいる。
2、グリーンウォーター
飼育水が薄い緑色になるくらい
いい点
・水生生物を飼っているご家庭では、水替え時などにタダで手に入る。
悪い点
・ハイポネックスなどを使い、いちからグリーンウォーターを作ると完成まで1~2週間くらいかかる。
目次 1 はじめに2 方法 3 結果4 考察 はじめに タマミジンコの繁殖において餌とし非常に優秀なグリーンウォータ…
3、金魚の餌
2Lペットボトルに対してひとつまみ(約0.1~0.2g)
いい点
・正確にグラム数を計らなくても2Lのペットボトルに対してひとつまみか2~3振りで増えてくれる。
・固形物なので湿気に気を付ければ長期間保存がきく。
・餌の量に対して値段が安いため、コストパフォーマンスがいい。
目次 1 はじめに2 タマミジンコが繁殖する金魚の餌/実験材料3 タマミジンコが繁殖する金魚の餌/実験方法4 タマミジン…
悪い点
・金魚の餌だからといって全ての金魚の餌がわけではないので、試行錯誤が必要。私は、キョーリンさんのゴールドプロスを使用しています。
4、ゾウリムシ
1Lに対してゾウリムシ溶液、約100ml
いい点
・水の濁りが気にならないのでタマミジンコの増殖がよく見える。
悪い点
・エビオス錠や強力わかもとで培養した際、独特の匂いが気になる。
・大量にタマミジンコを培養する際、ゾウリムシ培養に時間がかかる。
5、光合成細菌
短期的に増やす場合2.5%、長期的に増やす場合10%
※短期的に増えやす場合は、繁殖は早いですが急激な増殖により餌不足が起こりますので光合成細菌をつぎ足しを早めに行ってください。長期的に増やす場合は、濃度が薄い時より繁殖が気持ち遅く感じますが、放置しておくだけで徐々に増えてきて最終的な採取量は増えます。
いい点
・餌になるエビオス錠や強力わかもとがあれば、日光にあてるだけで大量に作ることができる。
悪い点
・光合成細菌独特の匂いが臭いため室内で使用する際は注意が必要。
・大量に作ることはできるがストックを用意しておかないと培養するまでに1~2週間かかる。
6、ゾウリムシ+光合成細菌
1Lに対してゾウリムシ+光合成細菌を約100ml
いい点
・ゾウリムシ培養特有の膜が張らないため、原液をそのまま餌に使用できる。
悪い点
・大量にタマミジンコを培養する際、ゾウリムシと光合成細菌の培養に時間がかかる。
屋外(大量培養)でおすすめの餌
7、ムックリワーク
容器の底が薄く埋まるくらいに敷く
いい点
・鶏糞や発酵マットと同じく容器の下に敷いて繁殖することができる。
※室内で何度か金魚の餌のように使用しましたが思うように増えませんでした。個人的には、屋外で大きな容器に入れて何日か経って微生物が増えた段階でタマミジンコを入れた方がうまくいくと思います。
悪い点
・上にかけるだけだと膜を張って全くと言っていいほど増えない。
・餌を使用する人によって増えるときと増えないときの繁殖のばらつきが大きく扱いが難しい。
8、鶏糞
薄く茶色に色ずくまで底に敷くイメージで入れる
いい点
・タマミジンコをいれて放置しておくだけで、簡単に大量に増える。
悪い点
・とにかく匂いが臭いので室内飼育に向かない。屋外で使用するとなると冬の時期は、温度上がらず日照時間が短いので増えにくい。
9、鶏糞+生クロレラ
鶏糞を薄く茶色になるよう底に敷き詰め、生クロレラを0.1%濃度添加
いい点
・屋外でプールや桶などの大型容器で大量培養する場合よく使われる。
悪い点
・クロレラを大量に使うのでコストがかかり、鶏糞が臭い。
・大量培養で用いる場合、通気装置や汚れを取り除く機構など別の仕組みが必要になる。
10、発酵マット
薄く茶色に色ずくまで底に敷くイメージで入れる
いい点
・細かい量を気にせず、発酵マットを入れて放置しておけば簡単に増えてくれる。
悪い点
・ミジンコ類の餌である微生物が発生するまで時間がかかる。
・使用方法は鶏糞と変わらないが、繁殖量は鶏糞に劣る。
使用できる餌
11、エビオス錠
2Lペットボトルに1錠入れてとかし飼育水全体の半分入れる
※餌の量は、あくまで目安になります。正直いまだに扱いに慣れてません。ペットボトル培養だったら上記の容量でいいと思いますが大量培養する際は、もっと少なくても繁殖すると思います。上記の量を参考にいろいろ試されてみてください。
いい点
・錠剤の為与える量が分かりやすく、保存しやすい。
・ミジンコ飼育だけでなく、ゾウリムシや光合成細菌の餌にも使える。
悪い点
・独特の匂いが臭く、使用者によって繁殖のばらつきが大きいため扱いずらい。
12、強力わかもと
2Lペットボトルに1錠入れてとかし飼育水全体の半分入れる
※餌の量は、あくまで目安になります。正直いまだに扱いに慣れてません。ペットボトル培養だったら上記の容量でいいと思いますが大量培養する際は、もっと少なくても繁殖すると思います。上記の量を参考にいろいろ試されてみてください。
いい点
・錠剤の為与える量が分かりやすく、保存しやすい。
・ミジンコ飼育だけでなく、ゾウリムシや光合成細菌の餌にも使える。
悪い点
・独特の匂いが臭く、使用者によって繁殖のばらつきが大きいため扱いずらい。
13、ミドリムシ
飼育水全体の約10%(1L中にミドリムシ溶液100ml)
いい点
・水生生物の餌としてミジンコと一緒に投入すれば、メダカの餌にもミジンコ類の餌にもなる。
悪い点
・ミドリムシの培養に時間がかかるのでストックを持っておく必要がある。
・コスパは、グリーンウォーターや生クロレラのほうが高い。
14、青汁
飼育水1L中に青汁0.1g
いい点
・スーパーなどで身近に手に入り、安価で買えるためコスパがいい。
悪い点
・他のブログで実験されている方を見ると増えないという結果になっている人が多く、青汁の種類によって当たり外れが大きい。
15、お茶(麦茶、黒ウーロン茶、粉末抹茶など)
パックに入ってるもの:薄く緑色、茶色粉末状態:1Lに約0.2g
いい点
・スーパーでも、100円ショップでもどこでも簡単に手にはいる。
・乾燥させれば1回だけでなく複数回使用できる。
悪い点
・お茶も種類が豊富なのでそもそも繁殖しないものやあまり増えないものがある。