はじめに
これまでタマミジンコを効率よく増やそうと様々な餌に挑戦してきましたが現在、主に使用している餌は、生クロレラと金魚の餌（メダカプロス）です。
生クロレラは言わずもがなミジンコだけでなくメダカの飼育水としてもつかわれる安定感抜群の有能な餌です。
しかしデメリットとして値段が高いのと冷蔵庫の中に入れても保存が1か月ほどしか持たない保存性の悪さが挙げられます。
その点、金魚の餌は、生クロレラのような液体と違い粉末状ですので蓋をしっかりと閉めていれば長く保存できます。
その他メリットも多く、クロレラのように緑色にならないためタマミジンコの繁殖状況を確認しやすい点、餌の価格も安く400ｍｌに対して0.02ｇ程度（目分量で入れるなら小さじ一程度）で繁殖するのでコストパフォーマンスがいい点が挙げられます。
こんなにもメリットを挙げると生クロレラより金魚の餌を使用したほうがいいように考えらえますが、餌にとって最も重要なミジンコの繁殖のの早さと安定性（個人的には400ｍｌの水にタマミジンコ成体10匹入れて3.4日目で100匹に到達し1週間100匹以上を保つ状態）においてクロレラには勝てない印象です。
そこで今回は、4種類の金魚の餌を用意し最も増殖し安定性のある金魚の餌を決めたいと思います。
選定基準は特にありません、、、、、、いつも使っているメダカプロス（繁殖数up）とHikariから残り3つを選びました。
タマミジンコが繁殖する金魚の餌/実験材料
・プラカップ 12個
容器は正直なんでもいいです。黒色のほうが繁殖量が上がるという情報もありますが見えやすいように今回は透明のプラカップにいたしました。
100円ショップに売ってあるような容器でもいいですし、意外とセットになっているジップロックのほうが安かったりします。
・カルキ抜きした水4800ｍｌ
金魚の餌1種に対して3つの容器を用意したため4種×3容器＝12カップ
12カップ×400ｍｌ＝4800ｍｌのカルキ抜きした水を用意しました。
・金魚の餌4種
Ａ メダカプロス 繁殖数up
Ｂ メダカプロス 色揚
Ｃ ゴールドプロス 梅エキスでコケをおさえる
Ｄ ゴールドプロス 小松菜で健康
タマミジンコが繁殖する金魚の餌/実験方法
①プラカップを餌1種に対して3つ用意、計12個のカップにカルキ抜きした水を400ｍｌ入れた。
※カルキ抜きはバケツに汲み置きした水道水を野外に放置して日がっている日は最低でも1日、曇りが続くようなら2－3日放置してください。どうしても待てないという人は、カルキ抜き剤をしても大丈夫です。死滅するという情報もありますが私がやった限りよくかき混ぜれば通常通り繁殖するので問題ありません。
下記の記事で実験しているのでよかったら見てください。
②Ａ，Ｂ，Ｃ，Ｄの餌をそれの容器に小さじ1程度振りかけた。
③1300lmで24時間照射し5日間成体数を計測し続けた。
タマミジンコが繁殖する金魚の餌/結果
5日目に3つのカップ個体総数が最も増えたのは
Ｂ メダカプロス 色揚
だった。
1位 Ｂ メダカプロス 色揚
2位 Ｄ ゴールドプレス 小松菜で健康
3位 Ａ メダカプロス 産卵数up
4位 Ｃ ゴールドプロス 梅エキスでコケをおさえる
Ａ メダカプロス 産卵数up
いつも使っている金魚の餌。安定感はあり死滅も少なかったが固体数の伸びがいまいちだった。
Ｂ メダカプロス 色揚
初めて使用した餌だったが序盤の伸びはいまいちだったにせよ最終日に1位に躍り出た。しかし3つのうち1つのカップにて全滅したのが気がかりだ。
Ｃ ゴールドプロス 梅エキスでコケをおさえる
途中の減少や最終的な個体数も最も低く餌としての安定感に難ありだった。
Ｄ ゴールドプレス 小松菜で健康
途中の伸びのなさや3つのうち1つが死滅してしまったのは今後追加実験が必要だが最終的な個体総数では、4個中2位と好成績だった。
タマミジンコが繁殖する金魚の餌/考察
最も繁殖したのは、Ｂのメダカプロス 色揚だったが2位の小松菜で健康の餌も今後つかってみたいという期待がもてるほどポテンシャルがあった。
いつも使っている産卵数ＵＰのメダカプロスの個体数の伸びが悪かったりと環境の影響が多少なりあったかとは思うが、金魚の餌であれば何でもいいわけではないという傾向が見えてきたのは大きな報酬だった。
初めにでも書きましたが、金魚の餌は、保存も簡単で個体数の伸びもよく水を汚さないので繁殖状況を確認でき、値段も安く1回の使用量も少ないのでコストパフォーマンスも最高です。
それでは今回も最後まで記事を読んでくださりありがとうございました。いつもの金魚の餌がもう少々でなくなってしまうのでこれを機会にＢの色揚とＤの小松菜で健康をしばらく使用してみようと考えています。
この記事が皆さんのミジンコ培養の参考になったら幸いです。次回の記事でお会いしましょう。
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