なぜミジンコは突然死滅するのか?その原因と解決策

はじめに

 タマミジンコに限らずミジンコ飼育において誰もが経験したことのある大量死滅。もちろん、だんだんと数を減らしていくこともあるが死滅するときは、なぜだか耐久卵といくつかの仔虫を残してほとんどの場合1日と日をあけずにぱったりといなくなってしまうのである。

 もしも小分けにしていなかったり、ミジンコが死滅したりするような同条件化で飼育してしまっていたらまた、ネットから購入したり田んぼに出向き採取に励まなければならなくなるのは面倒だ

 そこで今回の記事では、なぜミジンコが死滅してしまうのかの原因と解決を示し、記事を読んでくださる方の参考になればと思っている次第です。

1、餌の量が多すぎる/少なすぎる

 餌によって最適な濃度や量は変わってきます。たとえばクロレラでいうと緑色が薄くなり水が透明にな状態になるとえさ不足で死滅してしまいますし、多すぎるとアルカリ性が強くなり死滅してしまいます。(中性に近いほうが安定します。)

 また多い場合日照時間が少ないと呼吸してしまい酸欠状態になり死滅してしまいますのでミジンコと同じ微生物を餌として利用するときにその生物の成体も知っておく必要があります

 餌の物質の形状も大切です。液体の場合、長期保存が難しいものが多く死滅し沈殿したものを用いても餌として機能しない場合もありますので気をつけましょう。

 また液体での餌の濃度調整は濃度が高すぎると一気に全滅するおそれがあるのと初めての餌の時に繁殖しているかの判断が目視でしにくくなってしまうのでその液体の餌の色がほんのりつくぐらいにお勧めです。

例)クロレラの場合0.01%から始め慣れてきたら1%濃度にします。

 粉末などの固体状の餌では、その容器の表面が軽く埋まるくらいに振りかけてみるのがよさそうです。

 私の経験上固体の餌は、液体の餌と違いわざわざ容量を測らなくてもなれてくれば目分量で給餌しても死滅の可能性はほとんどありません。もちろん餌の種類にもよりますが、、、

 ざっくり概要しか話せませんでしたので繁殖堪能な餌を一覧にまとめましたのでよかったら下記の記事もみてください。

 

2、温度が高すぎる/低すぎる

 飼育環境において餌が一番であれば2番は温度といってもいいかもしれません。

 自然界でもともとミジンコは、

 夏ごろの温かい時期に田んぼなどで発生し、冬の時期になると温度の低下とともにオスを産み無性生殖から有性生殖に移行することで耐久卵を産み落とします。

 つまり急激な温度の上昇は直接的な死滅を促し、冬と同じ状況の温度の低下は、繁殖活動の阻害と冬を超えるために耐久卵を産み落とすステージに移行するスイッチングになってしまうのです。

 解決策 

 繁殖可能な温度の基準は、およそ20℃~30℃の間です。

快適な環境で繁殖させる場合は28℃前後

が最もいいでしょう。

3、水量が少なすぎる

 乱暴に言ってしまうなら水量が多ければ多いほど水質は安定しやすくなります。

 屋外で飼育するときには、雨による水位の増加や季節による温度の変化をもろに受けてしまうので、水量が少なければ急激な水質の変化や温度の変化についていけず大量絶滅してしまう可能が上がります

 解決策

 大きな容器が用意できるのならリスクを分散する意味も込めて種ミジンコを小分けにして投入しましょう。投入から3~4日間しても増える兆しが見えなければ水質自体がミジンコにあっていないので思い切って捨ててしまい、また新しい飼育水から始めましょう。

 私が飼育している限り

 400ml中200~300匹

になってきたら間引くか小分けするといいと思います。

 水量による繁殖の違いは下記の記事でまとめていますよ。ろしかったらクリックお願いします。

 

4、カルキを抜いていない

 飼育水に用いる水は、水道水の水をそのまま使用してしまうと消毒用に入っているカルキによって死滅してしまいます。

 解決策

 飼育水に用いる場合には、

バケツなどに汲み置きし晴れの日は、最低でも1日、曇りの日は2~3日

を目安に屋外に放置しましょう。どうしても待ちきれない場合や大量に必要になったときには、市販のカルキ抜き剤を使用して強制的にカルキを抜いてしまいましょう。

 死滅するとの情報もありますがきちんと撹拌すれば問題なく使用可能です

 

5、日照時間が短い

 2の温度のところでも話したが自然界では冬になるとオスを産み有性生殖により耐久卵を産出する

 自然界における冬の状態とは

温度の低下と短い日照時間で日照時間が短くなると寿命の低下と繁殖力の低下を招く。

 逆に耐久卵採取をする際は日照時間をコントロールすることにより意図的に採取することが可能です。

 解決策

 LED電球で24時間照射

を行える環境が好ましいです。部屋によっては、寝るときに電気を消さなければならないところもあると思いますのでタイマー付きコンセントを駆使して外出時ぐらいは照射してあげてください。

 電気代が気になる方もいらっしゃるとは思いますが、

LED電球であれば24時間毎日照射しても60Wぐらいであれば数百円程度

で済みます。

 ミジンコ飼育のために数百円も支払いたくないというのであれば話は別ですが、、、、、、、

6、酸欠状態(酸素量が少ない)

 ミジンコは酸欠状態になると体液中のヘモグロビン濃度が上昇し、赤く変化し死滅してしまいます。

 解決策

 エアーポンプなどにより酸素を供給する方法が適切ですが水流が3㎝/secより早くなると死滅してしまうため注意が必要です。

 容器の上層部の端に配置するかエアーストーンの周りを塩ビパイプで囲むか、バルブで供給される空気量を調整

してください。

7、水質が悪化している/飼育に不向き

 種ミジンコをいれて3~4日たっても増殖する気配が全くない場合は、飼育水として不向きですので潔く全部捨ててまた一から飼育環境を整えましょう。

 耐久卵が残っている場合も考えられますので網などですくってアルミホイルで光を遮断し-4℃で保存すれば次回新しい環境下で繁殖させるときに使用できます。

 耐久卵を孵化させる際は、24時間照射、水温28℃前後の環境下に置くことで2~3日もすると仔虫が出てきます

8、天敵に捕食されている

 屋外で繁殖していると温度や雨天、風などの自然環境が心配になってきますが、それと同等に注意を払わなければならないのは、捕食者である蚊の幼虫です。

 解決策

 屋外で飼育したい人は解決策になってないかもしれませんが室内で培養したほうが温度調整や日照時間、酸素濃度を調整しやすいのでお勧めです。

 しかし大量に培養する場合は、水量が多くなり室内環境では物理的なスペースがなくなってしまうのでやはり屋外で飼育したいという方もいるでしょう。

 その時は、手間がかかりますが定期的に駆除するか日光を完全に遮断しない程度にネットを上からかけましょう。

初心者でも簡単に培養できる餌

 濃縮クロレラをカルキ抜きした水に0.1%加えるだけで爆食します。

 下記の濃縮クロレラを0.1%を入れるだけ。一度もミジンコを飼育したことない人は、だまされたと思って買ってみてください。

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