結論
種ミドリムシ100mlにカルキ抜きした水300ml、強力わかもと1/2錠を入れたものが最も培養した。
1,2,3は植物用LEDライトで24時間照射した。
4,5,6は、日陰にて実験終了まで8日間放置した。
目的
前回ミドリムシ培養をするためにハイポネックスを使って行った。しかしミドリムシを培養できる餌は、ハイポネックスだけでなく強力わかもとでも増殖可能であるとの記事が多くみられる。
そこで今回は強力わかもとで培養した結果とハイポネックスで培養した結果を比較し
培養スピード、コスト、他の微生物が発生していないか
などを軸にミドリムシの餌としての有用性を確かめていきたい。
方法
①培養するのに必要な種ミドリムシを用意した。計6本ペットボトルが必要、1本あたり100mlを種に使うので600ml用意した。
②ミドリムシをそれぞれ100ml注ぎ、強力わかもとを下記の表に記した容量入れた。
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | |
種ミドリムシ | 100ml | 100ml | 100ml | 100ml | 100ml | 100ml |
強力わかもと | 1/4 | 1/2 | 1 | 1/4 | 1/2 | 1 |
③1,2,3のペットボトルは、植物用LEDライトで24時間照射し、4,5,6のペットボトル日陰の室内で放置した状態で8日間培養の様子を観察した。
結果
強力わかもと1/2錠を入れたものが最も増殖し、次いで1/4錠入れたものが増殖した。※どちらも24時間植物用LEDで24時間照射したものだった。
4,5,6のペットボトルは、強力わかもとの容量にかかわらず増殖が遅かった。
考察
4,5,6の日陰の室内で培養していたペットボトルは、増殖は遅かったが顕微鏡で確認したところ死滅していたわけではなかった。
下記はペットボトル5番のミドリムシの様子。
培養を続けていたところ、ハイポネックスでは出なかったが錠剤である強力わかもとでは、固形物が舞い、舞った固形物に緑色の微生物が付着しているのが確認できた。コンタミして他の微生物が増殖しているのではないかと心配だったが上記の画像の通り増えていたのはミドリムシであった。
ハイポネックスと強力わかもとを比較した際、培養スピードに大きな違いは見られず、コスト面においても大きな違いは見られなかった。
あえて違いを挙げるのであればハイポネックスは、液体のため増殖し培養液の色が変化していくのが確認できたのに対し強力わかもとは培養5日程度たってからでないと錠剤の白色がつよく順調に培養出来ているか確認できなかった。
強力わかもともハイポネックスもミドリムシ培養において有用であることが確認できた。次回の実験では両方の餌を組み合わせて培養した場合の様子を観察していきたい。