結論
ハイポネックス1ml+種ミドリムシ100mlが最も増殖した。
(※カルキ抜きした水を注ぎ溶液がを500mlにした場合。)
次いで 繁殖したのがハイポネックス0.5ml+種ミドリムシ100mlだった。
※培養から8日しかたっていないこともあり、ハイポネックスを5ml入れた3,6,9のペットボトルについては、ミドリムシの緑色よりハイポネックスの青色が強かった。
顕微鏡で確認した結果3,6,9に関しても培養は成功していたが、短期間の培養では500mlの水に対して5mlのハイポネックスは多すぎると判断した。しかしながらこのまま培養を続ければより濃いミドリムシ溶液が作れる可能性もあるためそのままの状態で培養を続けている。
結果については後日追記という形でお伝えしたい。
目的
ミドリムシの培養に用いられるハイポネックスの適量を知ることで最適なミドリムシ培養法を探る。また、温度が上がらず日照時間も短い冬の時期において室内培養が可能か実験を行う。
方法
①500mlペットボトルにハイポネックス0.5ml、1ml、5mlをそれぞれ3本ずつ入れた。
②種ミドリムシを10ml、50ml、100mlの3つの容量をそれぞれ3本ずつのペットボトルに分けた。①で行ったハイポネックスと合わせると下記の表に示したように計9つのペットボトルを用意した。
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | |
ハイポネックス | 0.5ml | 1ml | 5ml | 0.5ml | 1ml | 5ml | 0.5ml | 1ml | 5ml |
種ミドリムシ | 10ml | 10ml | 10ml | 50ml | 50ml | 50ml | 100ml | 100ml | 100ml |
③溶液全体が500mlになるようカルキ抜きした水を注いだ。
④冬場の室内での培養ということで、水耕栽培などに使われる植物用のLEDライトを1日16時間照射し8日間培養した。また培養期間中の室温は平均して20℃前後だった。
結果
最も培養できたハイポネックスと種ミドリムシの量は下記の表のようになった。
1位 | ハイポネックス1ml+種ミドリムシ100ml |
2位 | ハイポネックス0.5ml+種ミドリムシ100ml |
3位 | ハイポネックス1ml+種ミドリムシ50ml |
1~9までのペットボトルを顕微鏡で確認したところすべての溶液においてミドリムシの生存が確認できた。
培養スピードの差はあるものの温度の低下による死滅は、室内培養を行うことで回避できることが分かったため、初めに入れるミドリムシの量を500mlに対して200ml~半分程度入れての実験を行うことで、培養日数の短縮が可能か検証する必要性がある。
また、実験室で行われる培養よりも濃度が薄すぎるため、そのままの状態で培養を継続するペットボトルを残し、引き続き濃度が濃くなるのかも合わせて検証したい。