扇風機を使った遠心分離機/完成図
遠心分離機とは
遠心分離機とは、高速で回転した時に生じる遠心力を利用して比重の異なる物質を分離する装置のこと。
必要な材料
・扇風機
夏に向けて扇風機を買ったのですが残念ながら首が横に振りませんでした。しかしモーターは回りますので今回は遠心分離器に活用させていただきます。
タイマー機能や強や弱などの回転速度をそのまま利用できるのはありがたい。
・マイクロチューブ
実験などで使う際は、滅菌などを行いますが遠心分離ぐらいならそこまでしなくても大丈夫でしょう。
このボリュームで数千円ほどです。高いと思う方もいるとは思いますがすぐになくなるものではないのでストックしておいてももんだいないですよ。
目盛り付きと目盛りなしがあるのですがそこまで値段も変わらないので買うなら容量が見やすい目盛り付きをお勧めします。
下記に商品サイトを張り付けておきます。私は問題なく使用できましたので安心してお使いいただけます。
遠心分離機の作り方
作り方といっても上にも示したように
材料は2つ
しかないですし、電子回路とか理解しなくても
タイマー機能と回転速度の調整機能
はそもそも扇風機についている機能ですので切ったり、つけたりするだけです。
①扇風機の羽にドリルで一定間隔に開けていきます。
ここで手抜きをしてしまうと軸がぶれ故障したりうまく回らなっかりしますので点ぐらいしか重要ポイントはないので慎重にいきましょう。
②マイクロチューブをセットし飛んでいかないか、バランスが悪くないかテストします。これで
完成です。
簡単でしたね!
実際に使用してみた感想
今回は個々のキリンビバレッジ株式会社さんが出している48種の濃い野菜ジュースを分離していこうと思います。
マイクロチューブを羽の枚数分5つ用意して、それぞれに1.5mlずつ入れました。
タイマーを1時間にセットして回転しました。もはや遠心分離機のためにあるんじゃないかと思いぐらい便利ですね。
しかしながら羽がむき出しですので少し怖いです。今後の改善ポイントとしてメモしておきます。
結果は下記の画像です。
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やや分離があまい気がしますが、確実に比重の大きい固形物が下に、水分量の多い液体が上に分離しています。マックスの強にしたのでこれ以上早くはできません。時間をのばして1時間ではなく2時間にする必要性がありそうです。
しかし今回は野菜ジュースでやりましたが、採取した微生物であればもっとはっきりと分離するではないかと思います。
現在は、生憎の雨続きとコロナの影響でなかなか外には出かけられませんが、雨が明けたら先週買ったプランクトン図鑑をもって外出したいと考えています。
通常だと1万円は優に超える遠心分離機ですが扇風機を応用することによって数千円で作ることができました。写真では羽むき出しで行いましたが手を触れるとけがをしますので安全に気を付けて使用してください。
それと使用したマイクロチューブは、遠心分離だけではなく、保存用としての容器にも使えます。1000本入ってこのお値段です。消耗品ではありますがすぐに使いきれる量ではないのでストックしておいて損はありません。ぜひ購入を検討してみてください。
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