はじめに
この記事では、クロレラだけでなくグリーンウォーターの簡単な作り方などを掲載してきたがクロレラな培養に置いては、ある一定の期間や濃度の濃さに培養することはできるが1週間を超えたあたりから死滅し沈殿するなどの課題が見られた。
クロレラ工業さんなどのホームページを見ると巨大なプールで培養した後、洗浄し濃縮をしている。
そもそも培養のみでネットに出回っているような濃さの濃縮クロレラが自宅で作れるのか疑問であるが、素人ながらいまだ諦めきれず試行錯誤を繰り返し実験を行っている。
濃縮する機械を調べてもみたが到底素人が出せる金額ではなかったのであきらめるとするが、小規模の遠心分離機なら多少なりともクロレラを濃縮できるのではないかと自作の遠心分離機を暇なときにあさっている。
その話は置いとくとしてとにかく今の私にできることは、できるだけ温度、クロレラ量、ハイポネックスなどの液肥を調整し最大限に濃縮することである。
そこで今回は、初期に投入すべき種クロレラは何ml必要なのか実験することにする。多すぎても原液に近すぎるし、けちって少なすぎても培養速度に遅れが出て効率が悪いのだ。
材料
・濃縮クロレラ
メルカリで600ml、1600円で購入したものです。量も多く値段もお手軽なのでクロレラ購入を考えられている方は、メルカリでクロレラと検索。
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・水槽とカルキ抜きした水 普通の飼育セットがついた安物の水槽とGEX社の金魚の水づくりでカルキ抜きした水を用意。
・LED電球
40W相当のLED電球。会社によってそこまで成長に変化はないだろうという思惑の元ホームセンターで買った安価な電球。光合成栽培に使用させる電球でも実験してみたいですね。
・ペットボトル
・ソフトチューブと分岐三又×2
実験方法
①500mlペットボトルを5本用意する。普通の市販の飲み干したペットボトルで、飲み終わった後は、水できれいに流してひっくり返して乾燥させます。
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②クロレラをそれぞれのペットボトルに1(0.05ml)、2(0.25ml)、3(0.5ml)、4(2.5ml)、5(5ml)入れ、カルキ抜きした水を追加で注ぎ500mlにする。
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③プラストンを分岐3又でそれぞれのペットボトルに入れ24時間曝気し、ペットボトルの底から水が循環するようにやや強めに行った。
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④曝気させた状態のペットボトルをヒーターで30℃前後に調節した20L水槽に24時間つけた。その後の様子を観察し培養速度や種クロレラの容量による違い、また死滅していないかなど確認した。
結果
1日目
当然といえば当然だ種クロレラを入れた量に比例し濃度も濃くなり濃い緑色になっている。この時点で特段記録するべきところはない。
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2日目
明らかに色の違いが出てきた。
1~3番においては1日目に比べ濃さがまし順調に培養が進んでいる様子が確認できたが、ほとんど横並びであり濃度の違いによる緑色の濃さの違いが判らなくなってきた。
問題は5番で培養速度が上がり濃くなるどころか薄くなっており、培養が止まってしまったどころか死滅の可能性も考えられる。
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![](https://ninegcell.com/wp-content/uploads/2020/06/IMG_20200613_002154-800x600.jpg)
3日目
全体的に種クロレラを入れた際の鮮やかさがなくなり彩度が落ちてきた。
これが濃縮クロレラになる途中の段階であるのかは判断がつかないが、そもそも濃度が薄くなり光が透過して見えるようになってきたことを考えると死滅の可能性が高いのではないか。
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4日目
2番と4番においては何とかの濃度を維持しているようにもほかのクロレラ培養液については濃度も彩度も落ちていっており順調に培養が進んでいるとはいいがたい。
このまま死滅してしまうのだろうか
そもそも今培養されているのはクロレラなのだろうか。疑問が残る。
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5日目
彩度は依然として戻らないが濃度に関しては、やや上り調子で培養されているようにも見える。
これまでの実験において1週間以内に死滅し沈殿したうえでそれ以降の培養が不可能になっていたことを考えると一歩前進といったところだろうか。
一度この実験は5日目で終了するとして、今後順調に培養する可能性がある2番のみを残して追加で実験を行う考えである。また結果が出れば載せていきます。
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顕微鏡での様子 左から種クロレラ、1番、2番
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顕微鏡での様子 左から3番、4番、5番
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考察
カルキ抜きした水400mlに対して生クロレラ0.25mlが最も増殖した
結果にも書きましたが、今までの1週間以内に死滅し培養が不可能になっていたことを考えると大きな一歩であったと感じました。
前回の実験では2Lのペットボトルに2mlのクロレラを入れ、20Lの水槽で30℃前後に保つという環境でやった。
異なる部分はというとクロレラ量で、前回は、0.2%で今回は、0.05%。濃度が濃いものから始めるのではなく薄い濃度から始めるのがコツなのだとすれば濃縮クロレラを作られているクロレラ工業さんがやられていえるような初めはジャーファーメンターで培養し最終的には大きなプールで培養するという工程を踏むのも理解できます。
今後の実験では種クロレラを0.05%に統一しそのほかの培養環境を変えて行ってみたいと考えています。
このほかにもグリーンウォーターや同じくクロレラの実験を行っているのでよかったら記事をあさってみてください。それでは最後までご拝読ありがとうございました。次回の記事でお会いしましょう。
コメントも開放してますのでお気軽にアドバイスや意見お願いします。