これまで行ったゾウリムシ培養実験
これまでゾウリムシの培養は、強力わかもとやエビオス錠、生茶、光合成細菌を使って行ってきました。6種のお茶で行った実験結果をご紹介する前に下記の実験結果も参考にされてみてください。
①強力わかもと・エビオス錠
メリット
・錠剤のため保存がききやすく、培養に使用する容量もわかりやすい。
デメリット
・匂いがきつく、濾過する工程が必要で手間がかかる。
目次 1 結論2 目的3 方法4 結果 結論 最も増殖したのは、室内明所・室内暗所だった。 目的 これまでゾウリムシの…
②生茶
メリット
・コンビニやスーパーなどで売っているため入手しやすい。
・強力わかもとやエビオス錠に比べ匂いが抑えられる。
デメリット
・1本百数十円のため継続的に培養する場合コストがかかる。
目次 1 ゾウリムシの生茶培養/結論2 ゾウリムシを培養できる餌3 必要なもの4 実験方法5 結果6 考察 ゾウリムシの…
③光合成細菌
メリット
・濾過せずにそのままメダカに餌として使用することができる。
・種となる光合成細菌さえ手に入れば後は培養していけばコストがかからない。
デメリット
・光合成細菌そのものの匂いがくさいため室内培養では注意が必要。
・ゾウリムシだけでなく光合成細菌の培養も行わなくてはならない。
実験に使用したお茶6種(100円ショップのダイソーで購入)
コストを抑えるため100円ショップのダイソーで購入してきました。お茶全てが使えるわけでなく使用するお茶のメーカーや濃度により繁殖状況は大きく変わってきますので参考程度にお願いします。
①麦茶
②青汁
③緑茶
④粉末抹茶
⑤玄米茶
⑥黒クーロン茶
結論 6種すべてのお茶でゾウリムシが培養できた
6日間培養実験を行った結果、
麦茶、青汁、粉末抹茶、緑茶、玄米茶、黒ウーロン茶のすべてでゾウリムシが培養できた。
実験方法 6種のお茶を使ったゾウリムシ培養
①500mlのペットボトル6本用意しそれぞれの容器に約500mlの水道水を入れた。
②麦茶、緑茶、玄米茶、黒ウーロン茶は薄茶色または、薄緑色になるまで、
青汁、粉末抹茶は、0.5g添加した。
③それぞれの培養液にゾウリムシを30ml投入し6日間培養の様子を観察した。
※培養ができたのかの評価は、下記の4段階で行った。
◎(培養の餌として使えるほど増殖している。)
〇(増殖しているがスピードが遅いまたは少ない。)
△(死滅していないがほぼ増殖してない。)
×(死滅)
実験結果 6種のお茶を使ったゾウリムシ培養
3日目では、麦茶、青汁、粉末抹茶、黒ウーロン茶はすでに培養が順調に進んだのに対して、緑茶、玄米茶はやや培養スピードに遅れが見られた。
しかし、最終日の6日目においては、6種すべてのお茶でゾウリムシの増殖が確認できた。
参考画像
※もっと培養しているところが分かりやすい写真をとればよかったです。(笑)雰囲気だけでもつかんでいただければ幸いです。
培養5日目
培養6日目
6種のお茶のメリット、デメリット
メリット
・すべてのお茶を6日間毎日嗅いだが、強力わかもとやエビオス錠で発生する嫌なにおいを感じなかった。
・100円ショップはどこにでもあるので入手しやすい。
・乾燥させれば数回は繰り返し使用可能である。
デメリット
・匂いがないからと言って濾さずに餌にしてしまうと飼育水が汚れるのでやはり下記の記事の方法を使って濾す作業が必要になってくる。
・お茶のメーカーや容量によって培養スピードに偏りが出てくる。
みなさん最後まで記事をご覧いただきありがとうございました。参考になったでしょうか?
私は現在、光合成細菌を餌にゾウリムシを培養しています。光合成細菌そのものの臭さはありますが強力わかもとやエビオス錠を使って培養した際に発生する固形物や匂いはありません。
どちらの匂いが臭いかという問題はありますが、、、
メリット、デメリットそれぞれありますのでコスト、匂い、入手性の重要視する点を総合的に考えて使用される餌を選ばれてみてください。
それでは最後まで記事をご覧いただきましてありがとうございました。またの機会にお会いしましょう。