はじめに
これまでゾウリムシはメダカ用に培養してきたが、大量に培養するあまりゾウリムシが余ってきました。そこでタマミジンコとオオミジンコに餌として与えてみたとき培養スピードはどれくらい早いのか実験を行ってみたいと思うようになりました。
ゾウリムシは結構昔から培養させてきていたのでもうすでにミジンコ類の餌として使用しているかと思っていましたが意外や意外盲点でした。
ゾウリムシは、エビオス錠や強力わかもとを使用して増やしてきましたが放置するだけでいいといういい点がある反面、膜を張ったり匂いがきつかったりと難点もあります。
そこで最近は、光合成細菌(PSB)で培養すると膜がはらず濃縮したり濾したりする手間が省けるのでPSBでもゾウリムシ培養をしています。
興味がある方は、下記のブログを参考にされてみてください。
結論
タマミジンコの場合
最もタマミジンコが増殖したゾウリムシの容量は、40mlだった。

オオミジンコの場合
最もオオミジンコが培養したゾウリムシの容量は20ml~40mlだった。

※タマミジンコの飼育水もオオミジンコの飼育水もどちらも全体の容量は400mlです。
目的
ゾウリムシをタマミジンコとオオミジンコに与えてみた時の餌としての有用性を確かめる。また最も増殖したゾウリムシの容量を記録することで今後のタマミジンコとオオミジンコ培養に役立てることを目的としました。
目次 1 ゾウリムシの生茶培養/結論2 ゾウリムシを培養できる餌3 必要なもの4 実験方法5 結果6 考察 ゾウリムシの…
方法
①濃縮したゾウリムシをそれぞれ10ml、20ml、30ml、40mlと透明のプラコップに入れた。

② ①の容器がそれぞれ全体として400mlの飼育水となるようカルキ抜きした水を注いだ。

③タマミジンコとオオミジンコを10匹ずつそれぞれのゾウリムシ濃度に入れ計8つのプラカップを用意した。


④12時間の自然光照射、温度は16℃~20℃前後、成体投入日を0日目とし5日目まで培養を続け成体、仔虫の数を合計してカウントした。
結果
タマミジンコの場合
最も増殖したのは40mlだった。しかしすべてのゾウリムシ容量で4日目に頭打ちとなり、5日目にはわずかに減少した。
タマミジンコ | ||||||
0日目 | 1日目 | 2日目 | 3日目 | 4日目 | 5日目 | |
10ml | 10 | 21 | 37 | 43 | 36 | |
20ml | 10 | 16 | 28 | 48 | 47 | |
30ml | 10 | 26 | 39 | 61 | 59 | |
40ml | 10 | 34 | 57 | 79 | 77 |
オオミジンコの場合
最も増殖したのは、20ml~40mlであった。しかしこれはあくまで全体を比較してみた際の結果であり5日目になっても30匹を超えなかった結果をみるとすべてのゾウリムシ容量で増え方は芳しくなかった。
オオミジンコ | ||||||
0日目 | 1日目 | 2日目 | 3日目 | 4日目 | 5日目 | |
10ml | 10 | 10 | 11 | 10 | 11 | |
20ml | 10 | 15 | 18 | 22 | 28 | |
30ml | 10 | 11 | 13 | 12 | 15 | |
40ml | 10 | 15 | 19 | 22 | 19 |
考察
タマミジンコは、グリーンウォーターや生クロレラほどではないが冬の温度が低い時期に培養したことを考えると順調に繁殖した。しかし5日目に減少したことを考えるとゾウリムシ容量が少なかったことが考えられため、40ml以上、100mlから200ml容量でも実験を行いたい。
また、他の餌と比べ飼育水が透明なため増殖しているかどうかの確認がしやすかった。
オオミジンコは今回の実験とは別で5Lサイズの容器で培養させた際、順調に増えていたため、飼育水の容量が少なすぎたことが思うように増殖しなかった要因であると考えられる。
ゾウリムシを単体で餌として用いたが、今後の実験では、ゾウリムシ+光合成細菌、ゾウリムシ+金魚の餌など餌を複合して用いた際、個体数の増減はどのように変化するか実験を行ってみたい。
基本生クロレラを使用してタマミジンコとオオミジンコを培養しており、培養スピードと安定性においては申し分ないが、コスト面において毎月の出費がかさんでいるのがネックとなっている。
そういったコスト面での課題をゾウリムシを用いた複合的な餌の使用により解決できればもっと安価で大量培養できるようになると考えています。
それでは最後まで記事を読んでいただきありがとうございました。次回の記事でお会いしましょう。さようなら!