強力わかもと、ハイポネックスを使ったミドリムシ培養
ハイポネックスを使ってミドリムシ培養した場合
種ミドリムシ100mlにハイポネックス1ml入れてカルキ抜きした水で全体の培養液量を500mlにしたものが最も濃いミドリムシ溶液ができた。
また、濃い色になるまでかなり時間がかかり完成後も色は薄かったが、不純物も少なく非常にクリアなミドリムシ培養液ができた。
強力わかもとを使ってミドリムシ培養した場合
種ミドリムシ100mlに強力わかもと1/2錠入れてカルキ抜きした水で全体の培養液量を500mlにしたものが最も濃いミドリムシ溶液ができた。
ハイポネックスより濃くなるのが早く、同じ8日間の培養であったがやはり最終日においてもミドリムシ培養液の濃さは強力わかもとを使用したもののほうが濃かった。
しかしハイポネックスのようなクリアさはなく数回振ると緑の塊が水中を漂う。使用上は問題はないため気になる人は濾してから使用する手もあるように感じた。
結論 ハイポネックス1ml+強力わかもと1/2錠が最も濃い
ハイポネックスを単独で使った場合と強力わかもとを単独で使ったときより濃いミドリムシ溶液ができた。
(溶液500mlに対してハイポネックス1ml+強力わかもと1/2錠)
ミドリムシの培養方法
①500mlのペットボトルを3つ用意して強力わかもとを1/2錠とハイポネックス1mlをそれぞれのペットボトルに入れた。
②培養のもとになるミドリムシをそれぞれ100ml入れた後、培養液の全体量が400ml~500mlになるようにカルキ抜きした水を入れた。
③植物用のLEDを24時間照射、5日間培養を行いミドリムシの培養状況を見て餌としての有用性を確認した。
培養結果
1日目 初日
種ミドリムシが濃かったこともあり初日にしては濃い培養液ができた。
5日目 最終日
5日間の培養であったがハイポネックスと強力わかもとを餌に8日間培養してきたものと引けを取らないほど濃い培養液ができた。サンプル3本は水道水でさっと洗っただけだったがコンタミもせず問題なく培養出来た。
考察
ハイポネックスと強力わかもとを使用していて培養していたころは冬の時期で温度が16℃前後と低い日が多かった。
しかし今回のハイポネックス+強力わかもとを使用して培養していたころは、日中20℃を超える日も多かったため培養5日目で濃いハイポネックスができた理由が一概に餌だけの理由であると断定することはできない。
それでも、今回使用した培養液500mlに対してハイポネックス1ml+強力わかもと1/2錠の混合飼料は、両者の餌のいいところを補いあっており今後はこの餌を中心にミドリムシ培養を行っていきたいと考えている。
またハイポネックスと強力わかもとを単独で使用していた時は培養まで8日間かかっていたため濃いだけでなく培養期間の短縮を図ることもできた。しかし種ミドリムシの濃度が若干濃かったこともありその影響であることも否定できない。
培養していくうちに感じたのは、光合成細菌のように培養元のミドリムシの量が多かったり濃かったりすれば、培養日数が短縮できまた培養の成功確率が上がりやすくなるということ。
はじめは、培養元になるミドリムシが少ないため増やすまでに時間がかかるが500mlペットボトル、2Lペットボトル、ウォータータンクと順々に量を増やしていけば上記で書いた通り光合成細菌のように増やしていくことができる。
皆さんも簡単にミドリムシ培養できるのでぜひ試してみてください。それでは次回の記事でお会いしましょう。さようなら。