通常方法と皿式
通常方法(説明書通り)
ブラインシュリンプエッグスの商品内には説明書が入っていますがそこに記載されている一般的な孵化方法です。皿式よりも準備が大変ですが24時間後には7~9割は安定して孵化するため、量を採りたい場合や道具が用意できるのであればおすすめの孵化方法です。
一般的には、塩水濃度2%(卵によって塩水濃度は変わりますので購入した商品の説明書に従ってください。)の溶液にブラインシュリンプの卵を1g程度入れ、直接または湯銭方式で間接的に水温を28前後に保ちます。エアーチューブの先にお好みでエアーストーンをつけ、24時間曝気しつづければ孵化させる方法です。
目次 1 ブラインシュリンプとは?2 ブラインシュリンの入手方法3 使用したブラインシュリンプ2種4 孵化方法2選4.1…
皿式
皿式は、通常方法と比べ孵化率はよくて6~7割と大変低いですが、塩水が薄くはれる容器があればエアレーションや湯煎の必要もないので道具の準備が面倒で簡単に孵化させたい方におすすめです。
平らな透明容器に薄く広がる程度ブラインシュリンプの卵を投入(わたしは約20×30cmの容器に0.5g入れています。)した後、塩水濃度2%(商品によって濃度は変わってきますので説明書に従ってください。)の溶液を1cm程度になるまで注ぎ24時間~48時間放置することで孵化させる方法です。
結論
今回の実験で最も孵化したのは0.5cmで6割だった。これまでの実験を総合的すると最適な水深は0.5cm~1cmといえる。
24時間後
48時間
皿式で最適な水深は何cmか? 実験方法
会社名 | 日本動物薬品株式会社 |
商品名 | ブラインシュリンプ エッグス |
内容量 | 24㏄ |
ブラインシュリンプの卵 | |
説明書 | |
スポイト | |
スプーン |
手順
①孵化させるブラインシュリンプエッグスを約0.5gはかった。これまでは1gでやっていたことが多かったが孵化率が低く卵がもったいなかったので半分の0.5gで行った。
②0.1cm、0.25cm、0.50cm、0.75cmの水深にあたりを付けた容器にそれぞれ投入した。
③塩水を作る場合が伯方の塩でも使用可能であるが今回はテトラ社のマリンソルトプロ使用した。どの塩でも孵化できるかについて実験を行っているので下記の記事を参考にしてください。
目次 1 ブラインシュリンプは何の塩でも孵化するのか?2 結論 伯方の塩が最も孵化した3 使用する4種の塩(アジシオ、伯…
④500mlのペットボトルにマリンソルトプロを10gと水道水500mlをいれ約2%の塩水を作製した。
⑤作製した塩水を容器の中にそれぞれの水深になるまで入れ24時間後と48時間後に何割孵化しているか記録をつけた。
実験結果
今回の実験で最も孵化した水深は0.5cmだったが、これまでの実験で最も孵化した水深は、1cmだった。
0.1cm | 0.25cm | 0.50cm | 0.75cm | 1cm | |
24時間後 | 1割 | 1割 | 1割 | 1割 | 4割 |
48時間後 | 5割 | 5割 | 6割 | 3割 | 7割 |
・0.1cmと0.25cmはともに孵化率5割とやや高い傾向にあったが塩水が蒸発してしまい48時間後には死滅してしまうものもいた。そのため皿式の水深としては浅すぎると結論づけた。
・0.5cmと1cmが孵化率が高かったのに対し中間の0.75cmが3割と低かった。実験を1回しかしていないのでサンプル数は少ないが数回実験を行えば孵化率は上昇すると考えられ、孵化させる際の水深としては適していると考えられる。
皿式でブラインシュリンプを孵化させる際の水深は、0.5cm~1cmが適当。しかし数日放置する場合は塩水が蒸発してしまうため1cm程度が好ましい。