エビオス錠を使ったタマミジンコの簡単培養

結論

エビオス錠溶液200mlが最も繁殖した。

※2Lペットボトルにエビオス錠1粒入れて溶液にしたものを200ml使用

目的

 これまでタマミジンコの餌は、生クロレラや金魚の餌、鶏糞、ムックリワーク昆虫マットなど使用してきたが保存が長期的に持たないことが問題となっていた。そこで錠剤であり長期的に保存がきくエビオス錠を用いてタマミジンコが大量培養できる最適な容量を実験した。

 
ミジンコ
エビオス錠とほとんど変わらないけど強力わかもとでも実験してみたいね!

方法

①2Lペットボトルにエビオス錠を1粒入れカルキ抜きした水で2Lのエビオス錠溶液を作成した。

カルキ抜きした水の作り方については下記のブログをご参考ください。

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はじめに  これまで実験や繁殖に使用する水は、雨水や水道水を汲み置きして野外にてカルキを抜いたものを使用していました。というのも私が初めてタマミジンコを飼育した時に集めた資料によると飼育にはカルキ抜きした水を使用することと表記してあ[…]

② ①で作った溶液をそれぞれ10ml、20ml、30ml、40ml、100ml、200ml、300ml、400mlいれ、全体で400mlになるようカルキ抜きした水を注ぎ調整する。

③ タマミジンコを10匹投入した日を0日目とし5日目まで8種の条件下で成体の増殖率を計測した。また光にはLED60Wを使用し24時間照射し続けた。

結果

 結論で書いたように最も繁殖したのは200mlだった。しかし100mlと20mlでも多少は繁殖力が落ちたが同等程度繁殖した。エビオス錠溶液が増えるたびまた、減るたびに繁殖力が上がるなどの関連性は確認できなかった。

 そこまで厳密に測らなくても餌として使用できるのかもしれないが、錠剤が解けきれずそこに残っていた300ml、400mlでは明らかに繁殖数が伸びなかったので最大でも量では200mlだといえる。

 20ml~200ml(2Lペットボトルにエビオス錠1粒入れた溶液)の間で加えればいいので対比としては、

カルキ抜きした水:エビオス錠溶液(2Lに1粒)

19:1    から   1:1

       

を参考に目分量で与えていけば少なくとも死滅することはないように思います。

最後に

 最近は寒いので室内でやったとはいえ温度も15~20℃だったので、これまでやってきたクロレラや金魚の餌の実験とは対照的な実験になっていなかったかもしれませんが死滅する濃度はなかったので餌として使用ができることが分かり一つ成果を得られたように思います。

 初めてタマミジンコを繁殖する方は、生クロレラが簡単だとは思いますが大量に培養する場合は、コストがかさむのでエビオス錠を使用してみてはいかがでしょうか!

 それでは、最後までこのブログを見ていただいてありがとうございます。

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