PSB(光合成細菌)でゾウリムシを繁殖させる方法

PSB

はじめに

 ゾウリムシは、ミジンコ類の餌やミジンコの針子稚魚に与えていますが、培養させるときには、SNSやブログでもよく見かける「強力わかも」とか」「エビオス錠」を使用しています。

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 コストもかかりませんしよく増えてくれるのでいうことなしかと思いますが、あえてデメリットを挙げるならば匂いや固形物が出てきてします点です。この固形物を濾すために下記の記事のように濾す装置を作ったり、コーヒーフィルターを用いてから与えなければいけない手間がかかります。

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結論

水400mlに対して光合成細菌40mlが最も増殖した。

目的

  ゾウリムシを針子やミジンコに与える際、濾さなくてもそのまま流し入れられるよう餌がないか実験を行う。光合成細菌は、錠剤と比べ保存方法が難しいが自家培養も可能なため安定的にゾウリムシの餌として強いようできると考えた。

 また、錠剤のようにカスが出ないため濾さなくてもそのまま餌として使用できるのはないかという考察の元、実験を行った。

 
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培養中に匂いが気になるというより光合成細菌単体で臭いので仮にうまく培養できたとしても室内で培養するのは難しいかもしれないね!

方法

 ①ペットボトルに光合成細菌を10ml、20ml、30ml、40mlずついれる。

 ※上の画像は自家製培養した光合成細菌です。冬の室内でも培養できる方法を記事にしているので是非参考にしてみてね。

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②ゾウリムシを30mlずつ加えた後、培養液が全体で400mlになるよう水を加えた。その後1日に1回はシャッフルし、7日間培養の様子を観察し続けた。

結果

水400mlに対して光合成細菌40mlが最も増殖した。

  結論で示したように最も増殖したのは、光合成細菌40mlで、次いで30mlが多かった。10mlと20mlでは、死滅することはなかったが増殖スピードが遅く、3~4日目あたりから気持ち減少傾向が見られた。

 培養中も入れた時と同じような独特の臭い匂いがあり培養によって匂いが軽減されるようなことはなかった。

 しかし錠剤に見られがちな固形物やカスがは出てくることはなかったので光合成細菌を餌として使用するうえでのメリットといえる。

 

考察

 強力わかもとやエビオス錠では、ゾウリムシがペットボトルの上部にたまる様子が見られたが、光合成細菌はすべてのペットボトルにおいて、1日1回振らなくても容器全体にゾウリムシが広がっている様子が見られた。

 培養後、針子ほど小さくないが稚魚のトロ船に入れてみたところ死滅や以上は見られなかった。よくよく考えれば光合成細菌とゾウリムシが1本のペットボトルで与えられるのはうれしいのかもしれない。

 また、結果で記入したように匂いが軽減されることはなかったが、室外で培養すればそこまで気にする必要もないように感じました。

 1度の培養実験だったので断言はできないが、エビオス錠や強力わかもとと比べると増殖スピードが遅く感じた。しかしペットボトル上部にたまる強力わかもとやエビオス錠と違い、容器全体に広がる光合成細菌のほうが錯覚で培養スピードが遅く見えたのかもしれない。

 最大を40mlでしたので100mlなど光合成細菌の量を増やしての培養、7日目以降何日目まで増殖し、何日目で減少に転じるのか実験後の経過も確認したい。

 今回は光合成細菌でゾウリムシの繁殖を行ったが、1度だけタマミジンコ培養に使用した粉末クロレラがあるため、その粉末クロレラを使用してのゾウリムシ培養も行ってみたい。

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