タマミジンコの増やし方~最適な餌一覧表にまとめてみた編

はじめに

 これまでタマミジンコの爆殖方法を時にはネットをあさりながら時に自分で実験をし試行錯誤しながら探ってきました。タマミジンコが繁殖する条件は、

餌・温度・容器・酸素濃度・日照時間

と様々ですが今回の記事では私がこれまで実験してみた餌を一覧表にまとめ、ランキング形式で個人的なおすすめな餌をご紹介していきたいと思います。

 繁殖結果については環境によって変わったり、私が増えるなと思ったけどネットではふえてなかったりまたその逆もあったりしますのであくまで参考程度にしていただけると幸いです。

タマミジンコに最適な餌一覧

使用方法

 上記にあるタマミジンコに最適な餌ランキングをより詳細に解説していきたいと思います。ランキングの横に記載した

繁殖力・価格・匂い・入手のしやすさ・保存のしやすさ

をもとに餌のいい点、悪い点を評価していきます。

1位 クロレラ

 クロレラは淡水性単細胞緑藻類で、きれいな緑色をしています。ミジンコの飼育だけでなくメダカなどの魚類の飼育水としても用いられています。

 いい点は、何といっても繁殖力の高さです。濃度は鑑賞目的であれば0.01%ぐらいで薄い緑色となり増殖しているのがうっすら見え、鑑賞ではなくメダカの餌として爆殖させたいのであれば1%濃度でタマミジンコを投入すれば増殖しているのが見えなくても網などですくえば餌として当たれることも容易です。

 悪い点は、コストの高さと匂い、入手のしにくさ、保存のしにくさです。繁殖の速さしやすさは申し分ないのですが開封した時に立ち上がってくる匂いのきつさにまず嫌悪感を示す人が多いと思います。

 さらに金魚のスーパーに売っているわけではないのでAmazonやメルカリなどのネット通販にて購入する必要性があるのと購入してから冷蔵庫で保存しても1か月ほどしか保存がきかないということです。1か月を過ぎたあたりから変色または死滅による沈殿が開始します。

 クロレラの増殖方法もあるのですがある一定濃度までしか増殖しないので購入したような濃縮クロレラをお求めなら再度購入が必要になりコストがかさみます。

悪い点のほうが多くなってしまいましたが、総合点として繁殖スピードの速さと安定性が勝り個人的ランキングの1位とさせていただきました。クロレラ濃度によるタマミジンコの繁殖の違いを実験してますので下記の記事をよかったらご覧ください。

タマミジンコが爆殖する生クロレラ最適濃度(0.01%、0.05%、0.1%)は!?

2位 金魚の餌

 いい点は、繁殖の安定性、入手のしやすさ、保存のしやすさ、それほどきつくない匂いです。ここまで書くと1位のクロレラより優秀な気がしますが、やはり繁殖のスピードを考えて今回は金魚の餌を2位とさせていただきました。

 現在使用している金魚の餌はメダカプロスです。基準として色が付きにくい、つまり水質悪化が抑えられるものを選びました。ネットで参考にし手から以来使い勝手の良さにひかれメダカプロスを使用していますが今、下記の金魚の餌でも使用できるか試している段階です。

 悪い点は、ほとんどないといっていいでしょう。特に与える量を気にしなくても一振りかけてあげれば安定的に増えてくれます。

3位 グリーンウォーター

 グリーンウォーターは、別名、青水、緑水ともいわれる緑色の水です。メダカの飼育水として使われたりミジンコの繁殖として使われています。植物プランクトンが光合成を繰り返し、これが水中で大量に繁殖することにより水が緑色に染まったように見えます。

 いい点は、入手のしやすさです。金魚やメダカなどの魚類を飼育している方なら清掃とともに捨ててしまう青水がタマミジンコにとっては繁殖に適した飼育水になってしまうのです。つまりタダというわけです。

 悪い点としては、魚類を飼育していない方は一からグリーンウォーターを作成する必要があり時間と手間がかかるのと環境によってグリーンウォーターの質が変わり繁殖スピードや安定性に差が出てくる点です。

 グリーンウォーターの作成方法を簡単に書くと、室内で培養する場合はペットボトルや水槽にカルキ抜きした水とハイポネックスをいれ、24時間照射とエアーポンプを使用する。屋外ではカルキ抜きした水とハイポネックスをいれ容器に入れ、緑色になるまで放置します。屋外で作る場合は他の生物が繁殖する恐れもあるので注意です。詳しくは下記の記事にあります。よかったらご拝読ください。

グリーンウォーターの簡単な作り方~ハイポネックスの最適量は何mlか調べてみた!

4位 PSB

 いい点は、ペットショップなどで簡単に購入できる点です。たいていの店には種類は違えどおいてあり値段は1000円前後とお求めやすい価格です。

 悪い点は、鼻の奥までくるような不快な匂いで、正直2位の金魚の餌があるのでそこまで無理して使うような餌ではないといったところです。密閉していればある程度保存もききますし、培養も可能ですが固体と比べると液体は保存が比較的面倒であるとの私見からこの順位となりました。

 使う際はカルキ抜きした水400mlに対してPSB

5位 ドライイースト

 この餌は、使う人間によって効果の差が大きく表れます。ネットでミジンコの餌を調べられる方はわかると思いますが非常によく使われる餌でありながら、腐ったようなにおいがきつかったり、濃度調整が難しく絡まって死滅するなど難点が多い印象です。

 使いなれている人からすると低すぎる順位かもしれませんが1位から3位までの餌を重宝している人間としては、そこまで無理して使うほどの餌ではないということでこの順位にさせていただきました。

 いい点として、入手のしやすさがあげられますが

 悪い点として、匂いのきつさ、濃度調整の難しさが挙げられます。異論はあるかもしれませんが今回の記事では個人的タマミジンコに最適な餌ランキングとして5位にさせていただきます。

 気になる方は、スーパーなどで簡単に手に入るので実験してみてください。

6位 発酵マット

 私が使用した発酵マットはカブトムシやクワガタを飼育する際に使う発酵マットです。カルキ抜きした水にこの発酵マットを容器の底が隠れるぐらいにまき、屋外で放置します。すると初めは茶色だった水が段々と緑色となり繁殖に最適なグリーンウォーターとなります。

 グリーンウォーターが作れるなら3位にランクインしているのでもっと上位にくみこんでもいいじゃないかと思われる方がいらっしゃる方がいるかもしれませんが、グリーンウォーターを作りたいなら発酵マットじゃなくてもハイポネックスがあれば作れるのと耐久卵採取の際に発酵マットを取り除くのが非常に面倒なのでこの順とさせていただきました。

7位 鶏糞

 ほとんどは6位とおなじ理由になります。それに加え匂いが強いものが多く到底、室内で使用できる代物ではありません。

 しかし研究所によっては濃縮クロレラと濃縮した発酵鶏糞で大量培養を行っているところがあり混合することで力を発揮する餌ではあります。論文も出されているので信ぴょう性が高いです。

 私もクロレラと発酵鶏糞の混合飼料によるタマミジンコの繁殖推移は実験途中でありますが鶏糞単体での順位は、グリーンウォーターはハイポネックスで作れる点と匂いの観点からこの順位とさせていただきました。

8位 ムックリワーク

 ムックリワークは、ミジンコの繁殖を目的とし、ズワイカニ殻を主原料に、ぬか類・こう母類などを混ぜ合わせた餌になります。

 この餌も5位のドライイースト同様、使用者によって繁殖に大きな違いが出てくる餌だと感じています。ミジンコの繁殖を目的としていますし、他のブログでは繁殖している例もあるのですが、私が金魚の餌やクロレラと同条件で使用しても思うように増殖してくれなかったので評価がとても難しいです。あくまで参考程度に書かせていただいているブログになるので、気になる方は使用されてみてください。もし繁殖に成功したのであれば温度や容器、使用した餌の量などコメントいただけると非常に助かります。

 いい点を挙げるのであれば、水質がそこまで悪化しない点と1000円程度で500gとコストがそれほどかからない点になります。

最後に

 個人的タマミジンコに最適な餌ランキングを8位まで出させていただきましたがこれ以外にもホウレンソウパウダーや青汁など餌に使用できるものはまだまだあります。単純に繁殖スピード速さや安定性だけでなく、鑑賞用なのか大量に培養したいのかでも変わってきますし、そもそもタマミジンコが環境によって大きく繁殖力によって違いが出てくるので記事の中で何度も書きましたが参考までにお願いいたします。

 この記事内でも記事外でも使用しているお勧めの餌がありましたらお気軽にコメントください。この記事が少しで読まれている方の参考になったのなら幸いです。それではまた次回の記事でお会いしましょう。

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