ミジンコの基本的生態

 学校の教科書で写真を見たことぐらいはあるんじゃないでしょうか?しかしその生態は謎に包まれています。正直私もわからないことばかりですが、わかる範囲で“”餌は何?”や”どこに生息しているの?”という基本的生態について書いていきたいと思います。

はじめに

 学名はDaphnia pulex オオミジンコより一回り小さい1.5~3.5mm程度。

 全世界に分布し、日本では全国の浅い池や沼などに生息。 鑑賞目的や金魚の餌、また 急性遊泳阻害試験など成体毒性の試験として用いられる。

生態

 快適な環境下ではメスがメスを産む単為生殖によってメスを産むが、環境の悪化または自然界における冬(温度の低下)になるとオスを産み有性生殖によって耐久卵を作る。

 耐久卵は卵鞘中に2個存在し乾燥や温度変化に非常に強く40年前の耐久卵が孵化した事例もあるほど保存方法として有効である。

 
オオミジンコ
実際に耐久卵を孵化させるなら1年以内がオススメだよ!

クロレラ      増殖力は高いがコストがかかる。

グリーンウォーター 増殖力も高く、コストも低いがpHの上昇がある。

金魚の餌      クロレラよりも増殖はしないがコスパ◎

ドライイースト   量の調整が難しく、おすすめ度×

ほうれん草パウダー 増加しにくい。

 コストパフォーマンスで選ぶなら金魚の餌、お金に余裕がるならクロレラ(通販で1000~2000円で販売されています。)をお勧めします。

 グリーンウォーターも作るまでに多少時間がかかりますが、金魚などの生体を飼われていて飼育水が手に入れやすい状況であればお勧めです。

 餌の分量や飼い方については今後のブログで記載します。

温度

 最も安定的に育てらる温度は26℃~28℃前後です。20℃~30℃が最低限生きていける温度帯ではないかと考えられます。    

※ 温度帯については今後実験を行うことで詳細にしていきます。

 

pH

中性の6前後が最適

 グリーンウォーターやドライイーストなどを使用する場合は注意が必要です。

酸素

 増殖していき密度が上がってくると酸欠状態になり、体のヘモグロビン濃度が上昇し赤くなり全滅する可能性が高まります。

 しかし単純にエアポンプで空気を送ってあげればいいわけではなく、ミジンコは水流が早くても死滅してしまうため、端に寄せて空気を送り込むなど工夫が必要です。

 私はエアポンプを使用せずペットボトルで飼育していますが順調に生育しています。大量培養をお考えの方は注意されてみて下さい。

終わりに

 今回は、ミジンコの基本的な生態について書いてみました。しかしある程度繁殖できるようになった今でもまだまだわからないことばかりです。

 実践的なミジンコの飼い方については、また次回のブログにて記述したいと考えています。趣味の範疇でやっている人間なので間違っているところがありましたらご指摘を、またご質問などありましたらコメントいただけると大変うれしく思います。

 ではまた次回お会いしましょう。

 

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