結論
生クロレラ濃度は、0.01%
飼育場所は、室外
が最もオオミジンコが繁殖した。
オオミジンコの生態
基本的な生態は下記の記事で紹介したタマミジンコの生態とほとんど変わりません。
体長は、2.2㎜~6.0㎜の大型種で仔虫のサイズでもタマミジンコの成体と同じぐらい位のサイズがあります。そのため稚魚や小型の水生生物に与える際は殻が柔らかく食べやすいタマミジンコがいいかもしれません。
購入を検討される方は下記の記事を参考にしてみてください。
環境が良好であればメスがクローンを産出し個体数を増やしていくが、環境悪化に伴いオスを産出し有性生殖にって耐久卵(休眠卵ともいう)を育房に宿す。
耐久卵は、一度の有性生殖につき掩卵殻1つ(耐久卵2つ)です。
餌もタマミジンコとほとんど変わらず、
生クロレラ、グリーンウォーター、金魚の餌、ドライイースト
などです。
タマミジンコに使用しているのをそのまま応用できるので下記の記事を参考にしてみてください。
オオミジンコの増やし方/必要なもの
・種オオミジンコ
購入場所は、アマゾン、楽天、ヤフーなどの販売先がありますが今回はアマゾンで購入いたしました。購入場所については下記の記事を参考ください。
・ペットボトル
いつもお実験ではおなじみのペットボトルです。ペットボトルがない場合は、透明の容器であれば何でもいいのでコップやタッパーがおすすめ。
ペットボトルについても特に指定はないですが、お茶が入っている容器は凹凸があるので凹凸がすくない炭酸の容器のほうが観察しやすいです。
・生クロレラ
ミジンコ類の繁殖において欠かせない安定感抜群の餌。餌に迷ったり初心者の方は、生クロレラを選んでいけば、繁殖で失敗することはほとんどないでしょう。
しかしデメリットとして
・保存がきかない。
・値段が高いのでコストパフォーマンスが悪い。
が挙げられます。総合的に考えて使用してみてください。
オオミジンコの増やし方/方法
①ペットボトルに生クロレラを0.01%、0.05%、0.1%加える。室外と室内で繁殖の実験を行うので計6本のペットボトルを用意した。
②カルキ抜きした水をそれぞれのペットボトルに注ぎ500mlにする。
③ぞれぞれの濃度のペットボトルまた、室内室外のペットボトルに10匹ずつ成体を投入し、4日目まで個体数の測定を行った。
※室内のペットボトルは1300lmのLED照明にて24時間照射した。
オオミジンコの増やし方/結果
室内において生クロレラ0.01%が最も繁殖した
が、0.05%、0.1%においては、4日目までに100匹を超える日は1日もなかった。
室外において最も繁殖したのは0.05%だった。
0.01%も4日目までに100匹を超える結果となり飼育水として適切ではあったが、最終的な個体数では0.05%が上回った。
0.1%においては、室内同様、繁殖数を伸ばせず100日を超える日は1日もなかった。しかし今後繁殖を続ければpH濃度も薄くなり個体数を伸ばす可能性は大いにあると感じた。
オオミジンコの増やし方/考察
室内のほうが24時間照射しているので、安定して増えるのではないかと推測していたが個体数の上昇と安定性の観点において室外のほうが繁殖に適していた。
濃度においては、両者共通して最も薄い0.01%が増殖したが、室外においては0.05%が最も増殖したかつ最終的な個体数も多かった。
これ生クロレラ濃度が濃いとpHが上昇し死滅するリスクが上がることと、運よく繁殖しても増殖速度の遅れが出ることが挙げられる。運良く増殖した濃度においては0.01%よりも餌が豊富にあるため急な大量培養による全滅を防ぐことができ最終的な個体数が多くなったと考えられる。