ブラインシュリンプを4種の塩(アジシオ、伯方の塩、焼塩、岩塩)で孵化できるか?

ブラインシュリンプは何の塩でも孵化するのか?

 ブラインシュリンプを孵化させるには塩水が必要になるわけですが、説明書には”食塩”と書かれているものやただ”塩”だけ書かれているものがあります。いったいどんな塩でも孵化するのでしょうか?今回は、スーパーでも入手可能な塩を4種類用意してブラインシュリンプの孵化実験を行ってみました。

 ちなみに人工海水で行った結果、説明書通りの方法でも皿式でも6~9割は安定して孵化いたしました。実験結果は下記にのっているのでよかったらご覧ください。

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目次 1 ブラインシュリンプとは?2 ブラインシュリンの入手方法3 使用したブラインシュリンプ2種4 孵化方法2選4.1…

結論 伯方の塩が最も孵化した

 最もブラインシュリンプが孵化したのは、伯方の塩だった。(9割)

使用する4種の塩(アジシオ、伯方の塩、焼塩、岩塩)

①伯方の塩

 粗塩での表記でも売られています。CMなどでも聞きますし割と有名な塩ではないでしょうか。今回の実験をやるにあたり他のブログや記事を見てみましたが割と多くの方が使用している印象ですので失敗のリスクはほとんどないと見込んでいます。量に対しての価格も安いので安定的に孵化できれば近所に売っているのでありがたいです。

②焼塩

 株式会社 美食研の焼塩です。ブラインシュリンプの孵化に使用できるか記事を探してみましたが見つかりませんでした。よく探してみればあるのかもしれませんが、未知数の焼塩を実験で確認してみたいと思います。

③岩塩

 ソルトカンパニー株式会社が発売しているパキスタン産の岩塩です。おしゃれな料理に使用するイメージが高いですね。伯方の塩やアジシオと比べると1g当たりの料金が高いので実際、孵化率が高くても継続的に使用するかといわれると難しいですが実験ですのでラインナップに入れてみました。

 そのままでは粒が大きすぎて孵化には使用できないので一回ペットボトルにいれ溶かしてから使用しました。

④アジシオ

 説明書によりますが味付きの塩は使用しないようにとの表記があります。同じ塩の文字がついていてもそんなに孵化率に影響が出るのでしょうか?正直なところ孵化率がいいとは思っていませんが本当にブラインシュリンプの孵化に向いていないのかこの目でしっかりと確認してみたいと思います。

実験方法 説明書通りの孵化方法

使用したブラインシュリンプ

 日本動物薬品株式会社が発売しているブラインシュリンプエッグスです。ほかのブラインシュリンプもあるのですがスプーンもついていて孵化率も割といいのでよく使用しています。継続的に使用する際は缶で買った方がいいと思いますが少量でよければこれで十分だと思います。

順序

①伯方の塩、焼塩、岩塩、アジシオをそれぞれ孵化容器に20gずつ入れました。1Lの塩水で孵化させる予定ですので2%の塩水をつくることになるのですがブラインシュリンプによって濃度が変わってきますので説明書に従ってください。

②今回は、1Lの塩水で孵化させるので余裕をもって1.5L入る容器を用意しました。写真に使用している容器は100円ショップで購入したものですので塩水が入れば何でも大丈夫です。

③ブラインシュリンプの卵をそれぞれの容器に1gずついれました。写真のスプーンは上記の”使用したブラインシュリンプ”で紹介した商品に付属しているものなのですが便利で重宝しています。

④蓋に穴をあけてエアレーションを行いました。先端にエアーストーンをつけた方が満遍なく酸素が循環するのです人工海水で孵化させた際につけなくても孵化率が安定していたので今回も使用せずに孵化させたいと思います。

⑤容器の中を直接温めるのではなく。水槽に水道水をはり水槽用のヒーターで28℃に設定し湯煎方式で温度を一定に保ちました。

 結果は装置をセットしてから24時間後に行いました。結果の孵化率は、上にたまっている孵化済みの殻、中間層に浮遊しているブラインシュリンプの量、下にたまっている未孵化の卵をみて総合的に判断し〇割で評価しました。

実験結果 伯方の塩で約9割孵化した

伯方の塩が孵化率9割と最も高く次いで焼塩と岩塩が2割となった。

 伯方の塩の9割は申し分ないとして焼塩と岩塩が2割、アジシオに至っては1割という結果だった。48時間後に孵化率を調べればもっと孵化率は上昇していたと思うが、24時間で9割孵化させられる伯方の塩があればあえて48時間待つ必要性はないのでブラインシュリンプの孵化として使用するには不向きであると結論づけた。

 24h後
①伯方の塩9割
②焼塩2割
③岩塩2割
④アジシオ1割

コスパが最もいい塩は?

孵化率が高い、コストが安い、そして最終的に総合判断でコストパフォーマンスがいい塩を選びました。

孵化率が高い

1位 伯方の塩

 知名度抜群の粗塩。スーパーであればほとんどのお店で売っていると思いますが説明書通りの孵化を行ったとき伯方の塩が孵化率9割と最も高くなりました。そのほかの塩では一番高くても2割前後だったので迷ったらスーパー行って伯方の塩を買っておけば間違いないです。

2位 人工海水

 今回の記事ではありませんが、テトラのマリンソルトプロを使用しての塩水濃度を1~4%まで変えて行った実験では7~9割は安定的に孵化しました。ペットショップやペットコーナーがあるホームセンターにはありますがスーパーなどにはなかなか売ってなく、入手するのが粗塩と比べると困難ですが海水魚を買っているお宅ですとそのままブラインシュリンプの孵化に使えるので便利です。

3位 岩塩

 孵化率も悪く、粒が大きいため溶かすのに時間がかかります。孵化率も2割と低いのであえて岩塩を使用する理由は見当たらなそうです。

コストが安い

1位伯方の塩

 孵化率が高いで1位を取りましたがコストが安いという観点からみても1位を取りました。販売店によって異なりますが1kgで350円前後から400円前後で販売してますので1g当たりの値段は今回実験を行った4種類の塩と人工海水の中で最も安かったです。

 ※販売店と塩の製造会社によって値段は変わってきますので参考程度にお願いします。

2位アジシオ

 伯方の塩同様、値段は安いのですが孵化率が致命的に低いです。値段も伯方の塩が安いので伯方の塩を買って下さい。

3位人工海水

 孵化率が高いランキングでは2位になっていた人工海水はコスト面では3位にランクインしました。

コストパフォーマンス

1位 伯方の塩

 メリット

 ・24時間後の孵化率は9割と高くブラインシュリンプの孵化として十分使える。

 ・身近なスーパーなどで買えるので入手しやすい。

 ・1g当たりの値段も安いためコストパフォーマンスがいい。

 コスト面、孵化率の高さどちらをとっても他の塩よりも好成績を収めました。ブラインシュリンプの孵化に迷う、すぐに孵化させたいなら伯方の塩で問題ないと思います。

2位 人工海水

メリット

・孵化率が7~9割と高い。

・海水魚を飼育している人は、ブラインシュリンプの孵化にも飼育水にもどちらにも使える。

・伯方の塩ほどではないが1g当たりの値段も他の塩と比べると安い。

デメリット

・ペットショップや通販サイトでないと売っていない。

 総合的な判断の結果ブラインシュリンプの孵化に適している塩は、伯方の塩と人工海水となりました。どちらも孵化率は問題ありませんので海水魚を買っていれば人工海水、飼っていなければ伯方の塩でいいのではないでしょうか。

 ※孵化させる際の塩水濃度や塩の種類による値段、孵化率は販売店や製造会社によって大きく変わる可能性が十分にありますのでご参考程度にお願いいたします。

 次回は今回使用した4種の塩を使って皿式で孵化率の実験を行ってみたいと思います。それでは最後までご覧いただきありがとうございました。

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