はじめに
今回は、私が飼育しているキンクマを例に交尾から出産、生まれた子供が生後25日たつまで写真付きで解説していこうと思います。ハムスターは品種や環境、個体差によって性格や生態が異なるため参考程度にしていただければ幸いです。
交尾の方法
①健康なオスとメスのハムスターを用意する。
ハムスターは生後約3週で離乳し生後約1か月で親元から離すので、販売されているハムスターについても生後1か月~であることが多いです。しかしごはんを1匹で食べられるようになっても性成熟は別で早い品種でも6週~と言われており、また実際に交尾をさせるのであれば生後3か月~ぐらいが適切であると思われます。
また品種や環境によっても違いますがハムスターの寿命は約2年~3年であり、健康的なハムスターを選ぶのであれば生後1年未満のハムスターを選ぶのが好ましいです。
まとめるとハムスターの負担や健康的で安全な交尾をしようと思うなら
3か月~1年のハムスターで繁殖を行う
ということになります。
②ゲージ(飼育容器)を近づけお見合いさせる。
用意した雌雄をいきなりあわせてしますとストレスがかかり喧嘩する恐れがありますのでまずは、ゲージを近づけ慣れさせてください。特に購入してまもないハムスターについてはゲージを近づける前に2,3日触れずに家に慣れさせてからにしましょう。
※個体差あると思いますが、私は1週間ほど慣れさせてから行いました。
③メスをオスの容器に入れる。
家や交尾相手に慣れれてきたらメスをオスの容器に入れてください。
④メスの性周期は4日。
メスの性周期は4日で発情すると腰を低くして匍匐前進のように歩く行動を見せます。
※私は、毎日雌雄を合わせて様子をみて上記のような姿勢を見せたら繁殖を行わせました。繁殖前や繁殖後に喧嘩をすることがありますので交尾をしても目を離さず見守ってあげてください。
⑤交尾開始
およそ30分~1時間ほどで交尾を終えます。最初は驚きましたがオスがメスを多少噛むくらいであれば問題ありません。本当に問題があればギーギ―と激しく鳴くのですぐにわかると思います。その際は、日を改めてすぐに離してあげるようにしてください。
妊娠してるかの確認方法
交配が成功していれば交配してからおよそ2週間~3週間ほどで出産します。出産する子供の数は品種や個体によって違いますが約5~10匹程度であるといわれています。
1.体重増加
ひとつは、交配した日から重さを量り体重の増加によって妊娠しているかどうか判別する方法です。
下記の表は、うちで飼っていたキンクマが交配してからの体重増加の例になります。
交配してからの日数 | 母ハムスターの体重 |
9日目 | 118g |
10日目 | 125g |
11日目 | 125g |
12日目 | 130g |
13日目 | 133g |
14日目 | 134g |
15日目 | 137g |
16日目 | 143g |
17日目 | 出産 |
9日目
12日目
16日目
2.見た目の変化
・おっぱいがでてくる。
少しかわいそうに思えますが下記の画像のようにひっくり返しておっぱいを見てあげれば出てきているのが分かると思います。
・おなかが大きくなってくる。
交配してからすぐにはわかりませんが大体10日たってぐらいから大きくなっているのが確認できるようになります。
・食欲が旺盛になる。
普段よりも餌を食べる量が増えてくるのも妊娠している一つの兆候といえます。
・神経質で攻撃的になる。
我が家のキンクマは、これまで噛まれたことはありませんでしたがゲージに戻す際、軽くかんできたり、部屋のあらゆるところをかじったりとそわそわ落ち着きのない行動が目立ちました。逆におなかが大きくなってからは、巣箱からなかなかでなくなってきたり動きが鈍くなる様子が見受けられました。
妊娠中におすすめの餌
通常の1.5倍~2倍ほどを目安にお母さんハムスターに餌を与えました。水分の多いものは下痢をしやすくなりますし、食べ残しがあると腐れてしまいますので個体の様子を観察して臨機応変に与えてみてください。
・煮干し
・チーズ
・ささみ
・ブロッコリー
・さつまいも
・キャベツ など
※ちなみに私は、煮干し、チーズ、ブロッコリー、キャベツを与えていましたが何の問題もなく順調に成長し出産を終えました。
妊娠中と出産後に気を付けること
・出産してからはケージ内の清掃が約3週間はできなくなるのであらかじめ計画してきれいにしておく。
ゲージをなるべく安静な場所に移動し、巣材をいつもより多めに入れておく。
・出産から約3週間はゲージの清掃を行わない。
出産後をなるべくストレスをかけないようにしましょう。ゲージ全体のの清掃は出産前に済ませておき、1週間~2週間たってから匂いの気になる点を部分的に清掃するだけにとどめておきます。
・子供に触らない。
かわいいからと言ってむやみに触ると人間の匂いがついて子育てをやめたり最悪の場合食べてしまいます。
生後25日の記録(写真付き)
1日目
6匹の元気な赤ちゃんが生まれました!夜中にカサカサと音がしてと騒がしかったのでまさかと思いましたがやはり朝産んでいるのを確認いたしました。
10日目
白い毛がピンクの肌を覆うほど生えてくる。
15日目
巣箱から出てきて自分で餌を食べるようになる。下記の画像ではキャベツを食べてるかわいい赤ちゃんたちが見れますので是非ご確認ください。
17日目
閉じていた目がはっきりと開いたのが確認できました。
19日目
この日より以前にもあったかもしれませんが19日目にして初めて自分で水を飲む様子が確認できました。
25日目
自立してごはんも食べられるようになったので1匹ずつそれぞれのゲージに入れました。
最後に
ハムスターがかわいくて繁殖させる場合もありますが交尾させる気がなくても誤って子供ができてしまうことがあるかもしれません。その際は、下記のような方法で貰い手を自分で探す必要があります。
・親戚や知り合いなどに譲る。
知り合いなどに相談をしてハムスターをもらってもらえるか相談をしてみましょう。
・ジモティーなどの里親募集サイトで募る。
私もメスを外で遊ばせている際にオスが脱走し妊娠しているときがありました。その際、今後繁殖させないよう気を付けることを前提にジモティーで里親を募集。見つからない場合は、自分で育てる覚悟でいましたが幸いにもすぐに里親がみつかり1匹を残し大切に育ててくれる方にお渡しいたしました。