「エアポンプ不要・殻を磁石で簡単除去」イージーブライン購入して試してみた。

イージーブラインの特徴

 
1、エアポンプ不要
 通常のブラインシュリンプエッグスの孵化方法では、温度を28℃前後に保ちエアポンプにエアチューブその先にエアストーンをつけ酸素を循環させるのですがこのイージーブラインではそのような準備はいりません。いわゆる皿式という方法を用いるのですが簡単に孵化させられる反面、孵化率が悪いというデメリットもあります。
2,卵の殻を強力磁石で取り除ける
 卵殻は消化できないため、最悪の場合稚魚が死亡する可能性がありますし、水質悪化の原因にもなります。通常のブラインシュリンプエッグスは上部に浮いてきた卵の殻をスポイトなどでちまちまと除去する必要がありましたがこのイージーブラインは磁石を使うことにより簡単に殻を除去できます。

磁石・スポイト・スプーンは付属していない

 磁石・スポイト・スプーンなどは別途購入が必要

 内容物は、ブラインシュリンプの卵のみです。ブラインシュリンプを給餌する際に使用するスポイトや殻を取り除くときの磁石はついていません。別で購入する必要があります。また内部に紙の説明書は付属していませんが外装に孵化のさせ方が記載されています。

会社名株式会社キョーリン
商品名イージーブライン
内容量5g
内容物ブラインシュリンプの卵

・マドラーが見つからなかったので量りを使用

 きっと100円ショップを探せばあるのでしょうが私が探した100円ショップはマドラーはあってもマドラースプーンが見当たりませんでした。少々面倒ですが自宅にあった量りを使用して重さを量りました。

・スポイトはネットで購入

 100本や200本単位で数千円から売っていますので何mlかを確認してお好みの容量がみつかったら購入してみてください。使用用途はブラインシュリンプを与えるとき以外にもありますので1袋ぐらい持っておいても損はないと思います。

・磁石はダイソーで購入

キョーリンさん推奨の孵化方法

①塩水を作る

 水500mlなら塩12g、1.5Lなら36g溶かすして塩水をつくる。

②イージーブラインを投入

 塩水をいれプラ容器にイージーブラインを浮かべる。(混ぜる必要はなし)直径10cmの容器に対して塩水を水深1cmイージーブライン0.05g入れる。

③孵化するまで24時間待つ

 27℃前後で明るい場所においておくと24時間程度で孵化する。

④磁石で殻を取り除く

 磁石を4,5枚重ね、棒状のものに挟むと手を汚さずに未孵化や孵化済みの卵が除去できる。

⑤ブラインシュリンプを与える

 ”稚魚には、生まれた幼生だけを与えてください”との表記がありました。

 詳しい説明は、下記のホームページで直接ご覧ください

イージーブライン24時間で孵化させてみた

①推奨では直径10cmの容器とありましたがちょうどのものがありませんでしたので約8×12cmのタッパーを4つ用意しました。

②使用する塩水は、伯方の塩を用いて作りました。(人工海水を持っている方はそちらの方がいいかもしれません。)いつもは500mlに対して10gの塩を入れて作るのですがキョーリンさん推奨の12gを入れてみました。

③直径10cmの容器に水深1cmの塩水を注ぎイージーブラインを0.05g(マドラースプーン1杯分)入れるのですが、卵の量によって孵化率がどの程度変わるのか気になるため約8×10cmのタッパーに水深1cmの塩水と0.05g、0.10g、0.15g、0.20gそれぞれの卵を振りかけた。

※極力卵が重ならないように満遍なく振りかけました。

④日が当たる明るい場所に24時間放置して孵化させブラインシュリンプ容量の違いによる孵化率の違いを観察しました。

⑥開封したブラインシュリンプは孵化率が下がってしまうので冷蔵庫で保存しました。

⑦あらかじめ殻を除去するための磁石を2つ用意し、割りばしなど棒状のものにつけることで手を汚さずブラインシュリンプの殻を除去することができます。

実験結果 0.05gが最も孵化率が高かった。

 キョーリンさん推奨の通り水深1cm、8×12cmのタッパーで孵化させた際ブラインシュリンプの量0.05gが最も孵化しました。

・孵化率は、卵の量が少なくなるほど高くなっていったがブラインシュリンプの量は卵の量が増えるほど増えていった。

・卵の量を増やせばとれるブラインシュリンプの量は増えるが孵化率が悪くなるので無駄になる卵の量が多くなりもったいない。

・イージーブラインで多くのブラインシュリンプを採りたい際は、大きな容器を用意するなど工夫が必要になる。

ブラインシュリンプをアベニ―パファーに給餌してみた

 24時間後孵化しましたのでイージーブラインの利点でもある磁石で殻が取り除ける点を活かして殻を除去しました。

 殻を除去した後は直接与えてもいいのですが我が家では念のため濾してから与えています。有名なのは下記のハイテック茶こしですがゾウリムシを濾すときに使っているお茶パックが自宅にありましたので使用してみたところこちらでも濾すことができましたので今回もお茶パックにてブライインシュリンプを濾してみました

 市販に売られているなんの変哲もない近所のスーパーで売ってあるお茶パックです。

 別売りのスポイトでブラインシュリンプを吸い上げてアベニ―パファーにあげてみました。ブラインシュリンプ自体は変わらないように見えたので特に心配はしてませんでしたが、問題なく食いついてくれたのでひとまず安心です。

※ブラインシュリンプの濾し方については下記の記事のスクロールして下の方にありますので気になる方はクリックしてみてください。

NINE.G.CELL

目次 1 ブラインシュリンプとは?2 ブラインシュリンの入手方法3 使用したブラインシュリンプ2種4 孵化方法2選4.1…

イージーブラインのいい点・悪い点

 メリット

・殻の除去が簡単
・エアポンプ、エアチューブ、エアストーンの準備がいらない
・主に皿式を用いて少量のブラインシュリンプを孵化している人向け

デメリット

・値段が高く内容量も少ないため通常のブラインシュリンプエッグスより割高
・孵化率が通常のブラインシュリンプと同じかそれ以下
・完全に殻を取り除けず、また磁石に張り付いた殻をとる手間がかかる。

改善点

・直径8×12cmのタッパーでは孵化させるのに小さすぎたので大量に孵化させるときにはもっと大きな容器で孵化させる必要がある。
・エアポンプなし室温(24℃前後)で孵化させたため孵化率が悪かった。湯煎で26℃~28℃は確保したほうがいい。

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